ジャングル・ジャンクション

レビュー
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演劇集団キャラメルボックス アナザーフェイスVol.2 ダブルヴィジョン (「ゆ組」=作・高橋いさを)
『ジャングル・ジャンクション』

[Cast]
大森美紀子、坂口理恵、真柴あずき、津田匠子、福本伸一 (ラッパ屋)、伊藤ひろみ、中村恵子、遠藤みき子、岡田さつき

[Staff]
作:高橋いさを
脚本:真柴あずき
原作:劇団ショーマ『ウォルター・ミティにさよなら』
演出:成井豊

[Time table]
1993年10月4日 – 10月17日
※ ビデオ (VHS)にて鑑賞
[上映時間:約90分]

[Place]
俳優座劇場

[劇団 公式サイト]
演劇集団キャラメルボックス 公式ホームページ
http://www.caramelbox.com/

[ストーリー]
平凡なOLのラブストーリーが始まった。
連続殺人犯を追う、2人の女刑事の物語が始まった。
女ながらに悪の権化と戦う、改造人間が産声を上げた。
そして、何の必然性もなく、彼女たちは出会った――!

キャラメルボックス女優陣が、高橋いさをの「豊かな演劇」に挑戦。
装置も小道具も、何もない舞台で繰り広げられる、「何でもあり」の、荒唐無稽・全力疾走演劇。
(チラシ・公式サイトから引用)

[インプレッション]
自分のことを「この物語の主人公」と言う3人の人物がそれぞれの世界観を合わせて最後まで物語を進行してしまおうというお話。必然性なんて特に気にしないでいいんです。
とにかくものすごいエネルギーにあふれた芝居です。というかエネルギーだけで突き進んでいくという感じで何でもありの遊園地状態。1人を除いた全てのキャストが女性というのもまたすごい。ここまで破天荒に進んでもちゃんと収束できてしまい、それでいてなんとなく納得できるストーリーなのはキャストのもつ魅力に他ならない。
ほぼすべての動作や乗り物、舞台上で使う物等をマイムで表現しているので、ほとんどが素舞台で展開されているのになぜか迫力満点。物語自体ははっきりいうと、あって無いようなものでキャラクターの魅力で引っ張っていくような内容。しかしそれで十分に90分間魅せきれてしまいます。
設定や、客をくった台詞回しはこれぞ芝居という面白さを純粋に感じることができる作品。
ただ、やはりまとまりやカタルシスを求める物ではないので、しっかりと心に残すことができるのはこの設定のユニークさと役者陣の熱い芝居とジンジン伝わってくるパワーである。
この”勢い”だけでも観る価値はあるかも。

評価:★★★☆☆

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