ベントラー・ベントラー・ベントラー

レビュー
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オモテ
Piper 10周年記念公演第二弾
『ベントラー・ベントラー・ベントラー』
[Cast]
– Piper –
川下大洋、後藤ひろひと、山内圭哉、竹下宏太郎、腹筋善之介
– guests –
楠見 薫、平田敦子、鈴木蘭々、松尾貴史
[Staff]
作・演出:後藤ひろひと
[Time table] 青字=観にいった回
【東京公演】
10月08日(水) 19:00
10月09日(木) 19:00
10月10日(金) 15:00/19:00
10月11日(土) 14:00/18:00
10月12日(日) 14:00
10月13日(月) 14:00/18:00
10月14日(火) 休演日
10月15日(水) 15:00/19:00
10月16日(木) 15:00/19:00
10月17日(金) 19:00
10月18日(土) 14:00/18:00
10月19日(日) 14:00/18:00
 [上映時間:約110分]
[Ticket]
前売:6,500円
当日:6,800円
(全席指定)
[Place]
全労済ホール/スペース・ゼロ
(→新宿駅 徒歩10分)
[劇団 公式サイト]
PiperPage
http://www.piper-z.com/
[ストーリー]
『スプーキー・ハウス』(2004)では幽霊屋敷、
『ひーはー』(2007)では西部の酒場。
そして2008年。
舞台は墜落したUFOを回収し乗っていた宇宙人を解剖した
と言われる軍の秘密研究施設。
果たしてそこに秘められた真実とは・・・?
いや! どうせそんな真実は絶対に暴かれない!
だいたいこの国に「軍」などない!
UFOも宇宙人もいやしない!
そこにいるのは天才的なバカ9匹!
今や名物芸となりつつあるPiperの「お屋敷シリーズ」第3弾。
勘違いによる勘違いがウソのためのウソを生む。
原因がないのに事件が起こり加害者がいないのに被害者が増える。
そこは説明不能な超ドタバタお馬鹿フェスタ’08。
優秀なキャスト&スタッフを総動員して無駄に使う
毎度お騒がせなPiperは去年に引き続き今年も唱える「10周年」。
一体こいつらいつまで10周年を祝うのか?
Piperを見ずしてPiperは語れない!
なるべく見逃すな!!

(チラシ・公式サイトから引用)
[インプレッション]
出演が予定されていた平山あやさんが、急性咽頭炎と診断され、急遽本公演を降板してしまった舞台。しかし、新配役として鈴木蘭々さんが出演といういろんな意味でタイムリーな公演を観にいきました。
豪華な、キャストにセット、そして繰り広げられるバカバカしい極上のシチュエーションコメディ。基本的にセットは変わらずに暗転がなく、大きな屋敷 (工場?)の中でテンポよく展開されていく人対人の宇宙人勘違い芝居。ちなみに「ベントラー」とは宇宙人を呼び出す言葉。
本当に丁寧に脚本が書かれていて、ほとんどすべての台詞に巧妙に笑いの伏線が張り巡らされています。キャストもみんなうまい。笑いに関しては本当に安心できるテンポで行われるのでまるでテレビのコントを延々と見続けているような感じ。
カーテンコール時に言っていたが、今回のお客さんが相当ゆるかったようで、確かに異常なほど沸点が低い気がした。声を出して笑うのはいいんだが、本当に意味がないような部分でも笑いが起きるので役者がやや困惑していた様子 (笑)。
確かに、ボクの横にいた旦那様連れのマダムも、まるで自分の家でテレビを見ているかのように役者の台詞を口に出して笑っていて、それを横目で見ていて正直少し乗れなかった自分がいます。
冷静に展開を考えてみてたんですが、途中からどうでも良くなりました。ただ、荒唐無稽な世界観に身をゆだねていればいい。うん。
途中少し中だるみした感はありましたが、ラストに向け、意味なくキャラクター達が絡み合っていく様は独特な達成感すら味わえます。
ほとんどのキャラクターに焦点が当てられた、全員がメイン、もしくはメインがいない芝居ですが、どれも非常に (ずるいくらい)個性が際立っていたので、どの役者も覚えています。
でも、僕の中で一番印象に残っていたのは、最初からほとんど持っていった脚本家後藤ひろひとさんの一人語り。あれはオイシイ (というかずるい)。
評価:★★★★☆

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