2006-08-14

レビュー

マダガスカル

ご存知『シュレック』シリーズで有名な"ドリームワークス"の動物アニメです。もちろん今回もフルCGでコミカルなキャラクターが織り成す物語が展開されます。 CGアニメ界の2大勢力といえば『トイ・ストーリー』の"ピクサー"と"ドリームワークス"ですが、この2つの作品は互いに全く異なる色を出してきます。『ファインディング・ニモ』のように誰もが見て楽しめる心温まるピクサーに対し、ドリームワークスは少々大人向けというか、何かととんがっている印象を受けます。あくまでCGアニメなんですが大人しか分からないような思わずニヤリとしてしまうブラックなジョークが満載で、キャラクターにも"肉が食えないサメ"や"都会暮らしにどっぷり浸かっていた動物"、"とてつもなく醜く、言動もほめられない主人公"というひと癖もふた癖もある連中ばかりです。
レビュー

アイランド

「自分たちが信じていたこの世界そのものが虚構だったとしたら?」 SFとしてはありがちで王道だが、食いつかずにはいられないこの設定。SFは"ありえない"というような設定をどこまで見せられるかがその醍醐味だといえるが、本作はこのありえない設定を限りなく"ありえそう"に描いている。世界設定がこれでもかというほど細かく、リアルなので現実味あふれる近未来の世界がそこに誕生する。しかし登場人物はなぜか異質。限られた食事、遊び、性やそのほかの欲求を遮断するという不思議な規律の中で生活をしている。
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