安藤早太郎/松下喜三郎
今回、ダブルキャストでしたがそれぞれに役をいただきまして、[颶 (つむじ)組]では安藤早太郎、[颪 (おろし)組]では松下喜三郎でした。
■ 安藤早太郎
新撰組の隊士です。まじめな性格で、作中では総司に対して反感を抱いていたが、やがて尊敬し慕うようになると言う役柄。いわゆる、"試衛館"の一員ではないんですが最後の池田屋までついていき、隊長をかばって最期を迎えます。実在する人物で、史実でも池田屋事件での新撰組唯一の死者3名のうちの一人として安藤早太郎の名前が残っています。
この役は自分が思っていた以上に本番を通して成長してきた感じです。今回のお客さんからの反応に驚かされます。アンケートにも良く書かれていて本人が一番ビックリすると言うよくわからない状態でした。しかし、中身はどんな役だろうと劇中に"生きる"意味があって、それを貫き通して作り上げていました。新撰組の試衛館メンバーみたいに、キャラクターによる固定観念がなかったのが良かったのかな。
反省点としては、人間臭い部分をもう少し見せられたかなぁと。初めの生意気な態度から移り変わっていく総司への思い。これが最期につながる大切な部分、根幹です。しかし、作中にはあまりはっきりとした描写が無いので苦労したのを覚えてます。
■ 松下喜三郎
新撰組と敵対する志士側の人間。染匠の息子、お坊ちゃんでありながら勤皇の総帥宮部の側にいるというなかなかのワルモノでございましたよ。こっちの役は演じていて楽しかったです。台詞の言い方、ニュアンスもどんどん策略家っぽくなってしまい、本番中日くらいに「宮部より悪そう」とダメが出てしまうくらい。
絡みがあった宮部役の南さんや妹のおゆうも、とても演りやすく、その点でも楽しかったんでしょう。
足跡
いつも言っているが、よくさわやか系の役を当てられるので、最近はいろいろなタイプの役をもらえるのが嬉しい。感情を惜しげもなくさらけ出している自分を客観的に見ると、芝居を楽しんでいると実感できる。そういう意味でも今回の公演は得たものが大きいといえるだろう。
さらに、それ以上の成果は、お客さんに伝わっているものが自分の想像上だったこと。このズレはいずれすり合わせていかなくてはいけないが、少ないよりは全然いい。役者としてものすごくいい経験だと思う。舞台上に"生きる"ということ、認めてもらえる喜びってものを改めて噛みしめました。
【まとめ】
■ 風-ふう- - 2007年03月05日(金)
■ 小屋入り - 2007年04月11日(水)
■ 仕込み2日目 - 2007年04月12日(木)
■ 初日 - 2007年04月13日(金)
■ 2日目 (颶組初日) - 2007年04月14日(土)
■ 3日目 - 2007年04月15日(日)
■ 4日目 - 2007年04月16日(月)
■ 5日目 - 2007年04月17日(火)
■ 6日目 - 2007年04月18日(水)
■ 7日目 - 2007年04月19日(木)
■ 8日目 - 2007年04月20日(金)
■ 9日目 - 2007年04月21日(土)
■ 千秋楽 - 2007年04月22日(日)
【おまけ】
チラシ用の写真をいくつか。撮影当初は誰の役をやるのか分からなかったので新撰組と志士の2パターン撮影しました。なので、左の志士の写真はややチョイ悪です。
今回のセットです。みんな本番前のストレッチ中の一枚。劇団ZAPPA独特の平面舞台に後ろにそびえ立つ障子。独特な手法で毎回驚くべき仕掛けが施してあります。今回は各障子の裏にはキーアイテムの"風車"がびっしり。下には業務用の扇風機が取り付けてあり、一斉に回りだすさまは壮観です。
吉祥寺シアターは出来ばかりの比較的新しい小屋。とてもきれいで使いやすかったです。吉祥寺の条例で「全館全面禁煙 (楽屋もNG)」というのが役者 (喫煙者)のネックだったようですが、タバコ吸わないボクにとっては全く無縁の話でした。
実際に本チラシに載った画像 (右)と、別パターン (左)の画像です。なぜかカワイイと評判だったので貼っておきます。お客さんのみならず、出演者からも多数言われた当人は、やや微妙でした。
颪組の回、本来ワルモノである喜三郎役のときに「兄さん!! かわいかったです!」と声をかけてくれて、握手をして去っていった方、何気にショックを隠しきれませんでした。
最後におまけ画像です。チラシ用に撮影した別パターンの写真を合成して、2人で戦ってる感じにしてみました。エフェクトも入れて雰囲気出して合成しながら楽しくなってきてノリノリで作ってました。はい。完全にワルノリです。少し、後悔してます。