2007年02月14日 (水)

パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト

パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト
邦題:パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト
原題:PIRATES OF THE CARIBBEAN:DEAD MAN'S CHEST
監督:ゴア・ヴァービンスキー
製作総指揮:ブルース・ヘンドリックス、エリック・マクレオド、チャド・オマン、マイク・ステンソン
脚本:テッド・エリオット、テリー・ロッシオ
音楽:ハンス・ジマー
出演:ジョニー・デップ、オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイ、ビル・ナイ、ステラン・スカルスガルド、ジャック・ダヴェンポート、ケヴィン・マクナリー、ナオミ・ハリス、ジョナサン・プライス、マッケンジー・クルック、トム・ホランダー、リー・アレンバーグ、ジェフリー・ラッシュ
データ:2006年/アメリカ/151分 [ブエナビスタ]
鑑賞方法:レンタルDVD
評価:★★★☆☆

ストーリー
 ジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)は、海底の支配者として悪名高い、さまよえる幽霊船“フライング・ダッチマン”の船長デービー・ジョーンズ(ビル・ナイ)に多額の借金があった。ジャックは自分自身の保身のため、仲間であるはずのウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)やエリザベス・スワン(キーラ・ナイトレイ)を裏切ってしまい・・・・・。(シネマトゥデイ)

インプレッション
ディズニーランドの有名アトラクション"カリブの海賊"をハリウッドの資金力と壮大なスケールで映画化したエンターテインメント大作。主演はおなじみジョニー・デップ。楽しそうに演技するなぁと思いながら観てたけど、なかなかどうして。前作の『呪われた海賊達』のときなんかよりも計算されつくした演出、というより動かされた感がたっぷりな演技に。型にはまってるわけじゃないんだけど、どうもキレイすぎるッス。いわゆる随所に仕込まれた"ネタ"の完成度勝負って感じの演出でした。

ストーリーは、表向きエンターテインメント超大作のくせにやけに密度が濃ゆい。前作から3年も経っていると設定なんて良くわからんのですよ。そんな観客は置いてけぼりでストーリーは進行していきます。「予習していると、より楽しめますヨー!」ではなく、「キミたち、もちろん前作は観てくれたよネ!」とも言わんばかりの2時間半です。
子供でも楽しめるはずなんですが、かなり重要な台詞や決め台詞が展開上サラッと言われてしまうので (これはこれでカッコイイ)、大人にとっては"にくい"演出なんですが、子供にとっては"観にくい"(わからない)演出になってしまうような感じが否めません・・・。

しかも何をやっているのかが大事だというのに、展開を説明してくれるキャラクターが皆無というところが痛い。デップが何をしたいのかが分からないまま、画面上に起こった出来事を眺め、次回へ続く!! なんて終わり方だもんで、とってもやきもきします。いくら3部作のつなぎだとしても、しっかり結末をつけてほしかったなぁ、と観た人 (特に映画館へ足を運んだ人)は、まさにスパロウに肩透かしを食らった気分でしょう。

今作『デッドマンズ・チェスト』と同時撮影された次回作、『ワールド・エンド』は3部作の完結を描いているようなので、今年の5月公開に合わせてTVの洋画劇場等でバンバン流されることでしょう。要するに製作側の「一気に観てネー!」という宣伝手法ってことでOK?

投稿者 axe : 23:55 (open) | コメント (0) | トラックバック (0) [ エンターテイメント, 映画 ]

2007年02月10日 (土)

プロデューサーズ

プロデューサーズ
邦題:プロデューサーズ
原題:THE PRODUCERS
監督:スーザン・ストローマン
脚本:メル・ブルックス、トーマス・ミーハン
出演:ネイサン・レイン、マシュー・ブロデリック、ユマ・サーマン、ウィル・フェレル、ゲイリー・ビーチ、ロジャー・バート
データ:2005年/アメリカ/134分 [ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント]
鑑賞方法:セルDVD (借りました)
評価:★★★☆☆

ストーリー
 最低のミュージカルをプロデュースせよ!? 1959年のニューヨーク。落ちぶれた大物演劇プロデューサー、マックスの事務所に会計士のレオが訪れた。帳簿を調べたレオが、ショウがこけたほうがお金が儲かるという摩訶不思議な事実に気づいたことで、マックスのやる気が充満。レオを巻き込み、大金をせしめようと、初日=楽日を目指す史上最低のミュージカルのプロデュースが始まった! そしてまたとない史上最低の脚本「春の日のヒトラー」が見つかる。

インプレッション
トニー賞史上最多12部門受賞のブロードウェイミュージカルを映画化した作品。
ミュージカルの映画化といえば『シカゴ』や『オペラ座の怪人』が有名だが、どれも毛色の違うもので、今回も全く表現手法の違う作品となった。どちらかといえば『シカゴ』寄り。まぁ、内容がショービジネスに焦点を当てた作品だからかな。
しかしプロヂューサーという製作サイドからの視点で舞台が作られていく様は新鮮で、突拍子もないキャラクターがいきなり大真面目なことや、思わず納得させられてしまう一言を発するときには妙に説得力があり、またいい。

内容は、ストーリーにあわせてミュージカルナンバーが流れていくという、ミュージカルの映像化としてはもっとも正統派なやり方でした。『シカゴ』のように空想の世界というような境もなく、もう道端でも歌いだします。
一人一人のキャラクターがしっかりと立っていて、見ていてとても華やか。もっとたくさんの人が出てくるのかと思ったが、そうでもなく、わりと簡潔にストーリーが進んでいきます。まぁこれが王道のミュージカルなんでしょうね。

純粋に観ていて楽しめるものですけれど、全く同じものならば実際に舞台で観たほうが、迫力も華やかさも臨場感も断然良いものなのでしょう。
ファンの多い有名な作品だけに挑戦しにくいというのもボトルネックなのか。欲を言えば舞台を映像化することによる差別化が見たかった。スパイス足らずもうちょっと。しかしその代償は、安定して楽しめるエンターテインメント作品といったところか。

投稿者 axe : 11:40 (open) | コメント (2) | トラックバック (0) [ エンターテイメント, 映画 ]

2007年01月24日 (水)

第79回アカデミー賞ノミネート作品発表

2007年のアカデミー賞ノミネート作品が正式に発表されました。今年はそこそこな大作ぞろいなので盛り上がるでしょう。作品一覧は下に掲載してます。去年のW杯ドイツ大会の勝敗予想の時に「いっぱい書いてて無駄にすごいね」、「なんか見にくい」、「忙しいのによくやるね」などと、大変好評だった独断と偏見による予想付きです。

【第79回アカデミー賞ノミネート作品一覧】

作品賞
 『バベル』
 『ディパーテッド』
 『硫黄島からの手紙』
 『リトル・ミス・サンシャイン』
 『クィーン』

[予想]
『バベル』
 - 『ディパーテッド』はリメイクだから可能性薄いと見て、『硫黄島からの手紙』はクリント・イーストウッド作品ということでかなり有力だが、あえて『バベル』。作品性が非常にアカデミー賞向きだから。

監督賞
 アレハンドロ・ゴンザレス・イリャニトゥ (『バベル』)
 マーティン・スコセッシ (『ディパーテッド』)
 クリント・イーストウッド (『硫黄島からの手紙』)
 スティーブン・フリアーズ (『クィーン』)
 ポール・グリーングラス (『ユナイテッド93』)

[予想]
ポール・グリーングラス (『ユナイテッド93』)
 - 実はこれまでアカデミー賞ノミネートして6戦6敗のマーティン・スコセッシ監督。悲願達成もいいが、ノンフィクション系にやさしいアカデミー賞の性質を考えると、無難にこの映画が考えられる。でも、『バベル』来てほしいなぁ。

主演男優賞
 レオナルド・ディカプリオ (『ブラッド・ダイヤモンド』)
 ライアン・ゴズリング (『Half Nelson』)
 ピーター・オトゥール (『Venus』)
 ウィル・スミス (『幸せのちから』)
 フォレスト・ウィテカー (『ラストキング・オブ・スコットランド』)

[予想]
レオナルド・ディカプリオ (『ブラッド・ダイヤモンド』)
 - レオ様も未だ受賞暦のないアカデミー賞。今回はいけるか! 『幸せのちから』のウィル・スミスは個人的に好みじゃないのでパスです。

主演女優賞
 ペネロペ・クルス (『ボルベール/帰郷』)
 ジュディ・デンチ (『あるスキャンダルの覚え書き』)
 ヘレン・ミレン (『クィーン』)
 メリル・ストリープ (『プラダを着た悪魔』)
 ケイト・ウィンスレット (『Little Children』)

[予想]
ヘレン・ミレン (『クィーン』)
 - 今回、あまりパッとしない主演女優賞ですが、存在感といえば彼女でしょうか。違う? 違う? 正直分からないんですわ。もはや誰でも(rya

助演男優賞
 アラン・アーキン (『リトル・ミス・サンシャイン』)
 ジャッキー・アール・ヘイリー (『Little Children』)
 ジャイモン・フンスー (『ブラッド・ダイヤモンド』)
 エディ・マーフィ (『ドリームガールズ』)
 マーク・ウォールバーグ (『ディパーテッド』)

[予想]
エディ・マーフィ (『ドリームガールズ』)
 - ボクね、こっちのエディ・マーフィの方がすき。とれると思うんだけど。案外アラン・アーキンが来そうな感じ。

助演女優賞
 エイドリアナ・バラッツァ (『バベル』)
 ケイト・ブランシェット (『あるスキャンダルの覚え書き』)
 アビゲイル・ブレスリン (『リトル・ミス・サンシャイン』)
 ジェニファー・ハドソン (『ドリームガールズ』)
 菊地凛子 (『バベル』)

[予想]
ジェニファー・ハドソン (『ドリームガールズ』)
 - これも『ドリームガールズ』がとると思う。大穴で菊池凛子さん。

オリジナル脚本賞
 『バベル』
 『硫黄島からの手紙』
 『リトル・ミス・サンシャイン』
 『Pan's Labyrinth』
 『クィーン』

[予想]
『バベル』
 - 手堅いかな。

脚色賞
 『Borat』
 『トゥモロー・ワールド』
 『ディパーテッド』
 『Little Children』
 『あるスキャンダルの覚え書き』

[予想]
『トゥモロー・ワールド』
- 個人的に好きなので。是非とってほしい。未来の描き方がすごいのです。

外国語映画賞
 『After the Wedding』 (デンマーク)
 『Days of Glory』 (アルジェリア)
 『善き人のためのソナタ』 (ドイツ)
 『Pan's Labyrinth』 (メキシコ)
 『Water』 (カナダ)

[予想]
 - 情報不足で予想できません。

美術賞
 『ドリームガールズ』
 『The Good Shepherd』
 『Pan's Labyrinth』
 『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』
 『The Prestige』

[予想]
『ドリームガールズ』
 - 鉄板。

撮影賞
 『ブラック・ダリア』
 『トゥモロー・ワールド』
 『The Illusionist』
 『Pan's Labyrinth』
 『The Prestige』

[予想]
『トゥモロー・ワールド』
 - だから好きなんですって。・・・観てないけど。『ブラックダリア』がきそうだけど。

衣裳デザイン賞
 『Curse of The Golden Flower』
 『プラダを着た悪魔』
 『ドリームガールズ』
 『マリー・アントワネット』
 『クィーン』

[予想]
『ドリームガールズ』
 - こういうところ、全部持ってくと思うこの映画。

編集賞
 『バベル』
 『ブラッド・ダイヤモンド』
 『トゥモロー・ワールド』
 『ディパーテッド』
 『ユナイテッド93』

[予想]
『バベル』
 - ああ〜、難しい。『ユナイテッド93』もかなり有力。でも、多数の場所でストーリーが展開する『バベル』に1票。

メイクアップ賞
 『アポカリプト』
 『もしも昨日が選べたら』
 『Pan's Labyrinth』

[予想]
 - 情報不足のため予想できません。

作曲賞
 『バベル』
 『The Good German』
 『あるスキャンダルの覚え書き』
 『Pan’s Labyrinth』
 『クィーン』

[予想]
『クィーン』
 - これかなー。

オリジナル歌曲賞
 "I Need to Wake Up" (『不都合な真実』)
 "Listen" (『ドリームガールズ』)
 "Love You I Do" (『ドリームガールズ』)
 "Our Town" (『カーズ』)
 "Patience" (『ドリームガールズ』)

[予想]
 - 聞いてないので予想できず。しかし『ドリームガールズ』のいずれかが持っていくのでしょうね。

音響賞
 『アポカリプト』
 『ブラッド・ダイヤモンド』
 『ドリームガールズ』
 『父親たちの星条旗』
 『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』

[予想]
『ドリームガールズ』
 - ここは手堅く。大穴は『パイレーツ〜』と『父親たち〜』。

音響編集賞
 『アポカリプト』
 『ブラッド・ダイヤモンド』
 『父親たちの星条旗』
 『硫黄島からの手紙』
 『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』

[予想]
 - 観ていないので予測不可能。

視覚効果賞
 『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』
 『ポセイドン』
 『スーパーマン・リターンズ』

[予想]
『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』
 - 来そう! 『ポセイドン』来そうだよ!! でもおそらくこれ。

長編ドキュメンタリー映画賞
 『Deliver Us From Evil』
 『不都合な真実』
 『Iraq in Fragments』
 『Jesus Camp』
 『My Country, My Country』

[予想]
 - 観ていないので、予想できません。

短編ドキュメンタリー映画賞
 『The Blood of Yingzhou District』
 『Recycle Life』
 『Rehearsing a Dream』
 『Two Hands』

[予想]
 - 上記と同じ理由。

長編アニメ映画賞
 『カーズ』
 『ハッピー・フィート』
 『モンスター・ハウス』

[予想]
『カーズ』
 - おそらくダントツ。

短編アニメ映画賞
 『The Danish Poet』
 『Lifted』
 『The Little Matchgirl』
 『Maestro』
 『No Time for Nuts』

[予想]
 - 情報不足。何だコリャ?

短編実写映画賞
 『Binta and the Great Idea (Binta Y La Gran Idea)』
 『Eramos Pocos (One Too Many)』
 『Helmer & Son』
 『The Saviour』
 『West Bank Story』

[予想]
 - 上に同じ。

日本人オスカー
『バベル』に出演している菊池凛子さんが助演女優賞にノミネートされている。現在金髪でイケイケな彼女は、聴覚障害の女子高生を演じている。日本人俳優の候補入りは、『ラスト・サムライ』で助演男優賞にノミネートされた渡辺謙さん以来3年ぶりとなり、受賞すれば、『サヨナラ』で助演女優賞に輝いたナンシー梅木さん以来、49年ぶりとなる。

『バベル』は6部門7ノミネート。『ドリームガールズ』が最多となる6部門8ノミネートだ。
結果は2月25日 (日本時間 2月26日)にハリウッドで開かれる授賞式で発表される。

投稿者 axe : 15:14 (open) | コメント (5) | トラックバック (0) [ ニュース, 映画, 日記 ]

2006年11月25日 (土)

カーズ

カーズ
邦題:カーズ
原題:Cars
監督:ジョン・ラセター
脚本:ジョン・ラセター、ドン・レイク
音楽 ランディ・ニューマン
出演:オーウェン・ウィルソン、ポール・ニューマン、ボニー・ハント、ラリー・ザ・ケイブル・ガイ、チーチ・マリン、トニー・シャルーブ、グイド・クアローニ、ジョージ・カーリン、ボブ・コスタス、ダレル・ウォルトリップ
データ:2006年/アメリカ/122分 [ブエナビスタエンターテインメント (ジャパン)]
鑑賞方法:セルDVD (借りました) [日本語吹き替え版鑑賞]
評価:★★★★☆

ストーリー
 真っ赤でピカピカなボディがトレードマークのレース・カー"ライトニング・マックィーン"は、レースでチャンピオンを目指す人気者。ある日ルート66号線沿いにある田舎町"ラジエイター・スプリングス"に立ち寄り、住民たちと触れ合ったことで、自分の人生には何かが失われていたことに気が付く。 (シネマトゥデイ)

インプレッション
ディズニーとピクサーがタッグを組む最後の作品とされていたのに、ディズニーのピクサー買収により最後どころかこれからずっとピクサー作品はディズニーブランドでの発表になります。そんないわくつきの今作でも、クオリティには一切妥協はありません。『ファインディング・ニモ』や『Mr.インクレディブル』を手がけたジョン・ラセターが6年ぶりに監督を務め、オーウェン・ウィルソンや、大御所のポール・ニューマンらが声を担当するという、なんとも豪華な顔ぶれです。日本語吹き替えで見たけど。

ストーリーはいたってシンプルで、王道ともいえる「主人公の転落から、ふと立ち止まり人生に必要な物を見つけていく」といったものですが、それだけにどの年齢層でも幅広く共感できる作品になっている。主人公の感情の変化がとても丁寧に描写されていて、決して子供向けではない質の高さには頭が下がります。
途中、少々中ダレする部分はあったが、最後に向かってきちんと盛り上げてくれて非常に見やすかったです。

CGの美しさにはもはや何も言うまい。ピクサーはあえて人ではなく、さらに"リアル"からは少しはずした路線で作品を作ります。しゃべる動物はおろか、しゃべる車まできちんと感情移入させてくれるなんてこともやってのけました。
乗り物がしゃべる作品はもっと前からありましたね。その調子で是非『トーマス』もフルCGアニメで。自由に動く部分は顔だけですが。

投稿者 axe : 23:50 (open) | コメント (0) | トラックバック (1) [ エンターテイメント, 映画 ]

2006年10月09日 (月)

ポセイドン

ポセイドン
邦題:ポセイドン
原題:POSEIDON
監督:ウォルフガング・ペーターゼン
原作:ポール・ギャリコ
脚本:マーク・プロトセヴィッチ
出演:カート・ラッセル、ジョシュ・ルーカス、ジャシンダ・バレット、リチャード・ドレイファス、ジミー・ベネット、エミー・ロッサム、マイク・ヴォーゲル、ミア・マエストロ、アンドレ・ブラウアー、ケヴィン・ディロン、フレディ・ロドリゲス、カーク・B・R・ウォーラー、ステイシー・ファーガソン、ケリー・マクネア
データ:2006年/アメリカ/98分 [ワーナー・ホーム・ビデオ]
鑑賞方法:レンタルDVD
評価:★★★☆☆

ストーリー
 北大西洋の真ん中で大勢の乗客を乗せた豪華客船が、異常ともいえる大波を受けて転覆する。客船がしだいに沈んでいく中で、人々は生き延びるために懸命に手を取り合い、力を振り絞って脱出を図ろうとする。しかし、想像を絶する危機が疲労した乗客たちに次々と襲い掛かり、やがて苦渋の選択を迫られることに・・・・・。

インプレッション
超豪華なパニック映画。豪華客船の転覆する様なんてもうすごいのなんのって。映像も非常にクオリティが高く、ものすごい迫力に圧倒されます。海のパニックものに良くあるカメラワークの悪さは無く、状況がわかりやすいので感情移入がしやすかった。しかし、かなりきつい描写もあるので、一緒に観てた相方は終始怖がってました。

人がとにかくポンポンと死んでいきます。しかも結構あっさりと。主要キャラでさえ、あえて盛り上げずに死なせている気すらします。しかし、そこがリアルに感じる部分でもあり、現実の災害ではそんなにドラマチックに人は死なないんだよという、ウォルフガング・ペーターゼン監督のエンターテインメントへのアンチテーゼにも思えました。その分、緊迫感と臨場感は高まってるので、観ていてそんなに気持ち悪くもないし。
しかし、いくらなんでもその他大勢が死んでいく様はないだろうと。あれだけの豪華客船のなかにいた人のそれぞれのドラマはばっさりで、主要キャラにのみ焦点を当てた感じです。その方が時間的にもいい感じに収まるんでしょうが。
総合的にはテンポも悪くないし良作だと思います。期待以上でした。

投稿者 axe : 22:51 (open) | コメント (0) | トラックバック (0) [ エンターテイメント, 映画 ]

2006年08月31日 (木)

今月のレビュー [2006年10月]

今月は月初からかなりいっぱい観ました。ちょうど舞台の稽古期間だったので、今まで観れなかった分を一気にという感じでした。良作ぞろい。気になる方はタイトルをクリック。

【映画】
『ゲド戦記』 - 2006年08月01日 (火)
データ:2006年/日本/115分 (東宝)
鑑賞方法:まちえい (映画の日 ¥1,000にて鑑賞)
評価:★★☆☆☆

がんばったが、消化不良。まぁこんなもんかと。

『サウンド・オブ・サンダー』 - 2006年08月06日 (日)
データ:2004年/アメリカ・ドイツ/102分 (松竹)
鑑賞方法:レンタルDVD
評価:★★☆☆☆

予告がうまい。見事な肩透かし。

『アイランド』 - 2006年08月14日 (月)
データ:2005年/アメリカ/136分 [ワーナーブラザーズ]
鑑賞方法:レンタルビデオ (VHS)
評価:★★★★★

面白い。自分の中では歴代に残る作品にランクしそうです。

『マダガスカル』 - 2006年08月14日 (月)
データ:2006年/アメリカ/86分 [アスミック・エース]
鑑賞方法:レンタルビデオ (VHS) [日本語吹替版]
評価:★★★☆☆

ニヒルな笑いがウリ。愉快でシリアス。

『THE 有頂天ホテル』 - 2006年08月16日 (水)
データ:2006年/日本/136分 [東宝]
鑑賞方法:レンタルDVD
評価:★★★★☆

役者にやりたい放題やらせているようで全ては三谷監督の手のうち。

『男たちの大和/YAMATO』 - 2006年08月17日 (木)
データ:2005年/日本/145分 [東映]
鑑賞方法:レンタルDVD
評価:★★★☆☆

当時と現在の戦争感の違いをまざまざと見せ付ける。

『チキン・リトル』 - 2006年08月18日 (金)
データ:2005年/アメリカ/81分 [ブエナ・ビスタ・インターナショナル]
鑑賞方法:レンタルDVD [日本語吹替版]
評価:★★★☆☆

自信の無いディズニーが作った良作。


【舞台】
『Match Maker』 - 2006年08月04日 (金)
劇団海臨丸 Vol.20
[08/04日(金)〜08/06日(日)]
恵比寿・エコー劇場
上演時間:約115分
チケット:¥3,000
評価:★★★☆☆

レストランでのシチュエーションコメディ。細かいところにこだわっている台詞回し。

投稿者 axe : 23:56 (open) | コメント (0) | トラックバック (0) [ エンターテイメント, 映画, 観劇 ]

2006年08月18日 (金)

チキン・リトル

チキン・リトル
邦題:チキン・リトル
原題:CHICKEN LITTLE
監督:マーク・ディンダル
脚本:スティーヴ・ベンチック、ダン・ガーソン、ロバート・L・ベアード
制作:ランディ・フルマー
音楽:ジョン・デブニー
出演:ザック・ブラフ、ゲイリー・マーシャル、ドン・ノッツ、パトリック・スチュワート、エイミー・セダリス
<日本語吹替版>山本圭子、中村雅俊、小島幸子、朝倉栄介、深見梨加、野沢那智、大塚芳忠、石塚運昇、稲葉実
データ:2005年/アメリカ/81分 [ブエナ・ビスタ・インターナショナル]
鑑賞方法:レンタルDVD [日本語吹替版]
評価:★★★☆☆

ストーリー
 いつも失敗ばかりしてしまい、町の笑い者扱いされているチキン・リトル。なんとか名誉挽回しようとするが、さらに失敗を繰り返してしまう。そんなある日空から正体不明の物体が落ちてきて・・・・・。

インプレッション
最近めっきりアニメが振るわないディズニーがピクサーに見放されかけた頃に作った完全自社制作のフルCGアニメ。この原作の話、子供の頃どっかで見た気がするぞと思いながら観てました。確かビデオでディズニーアニメだったはず。しかしながら、CGのモデリングが見事で主人公チキン・リトルのフワフワした体毛の表現などはものすごくリアルだった。ピクサーなしでもここまでできるんだ、と見せ付けるかのよう。背景や町並みも明るい光の表現がよく出ていて、他の大作CGアニメと比べても全く見劣りしなかった。

ストーリーも、劇中にながれる歌でテンポよく見せたり、ノリのいいキャラクターたちと絡むチキン・リトルの動きはよく考えられていると思う。宇宙人の話だとは知らなかったので展開に興味しんしんになりながら観てました。多少子供向けな感じは否めないストーリーだけど、親子で見るにはぴったりな映画で非常にディズニーらしい丁寧なつくりです。誰が見ても楽しめる良作。

初のCGアニメーションでこれからのディズニーアニメの新たな道を見せてくれた背景には、最近のディズニーアニメの不調があげられる。大ヒットを記録した『ファインディング・ニモ』後にピクサーが独立を宣言し、ディズニーとの提携が解消されてしまい相当あせったであろう。しかし、結局はその年の夏にディズニーがピクサーを買収し事なきを得た形になり、これからのディズニーのCGアニメはピクサーが制作していくことになった。これでディズニーが権利を持っていた『トイ・ストーリー3』の制作も白紙に戻され、本家ピクサーが作り直す事になったわけだ(実際、ディズニー独自で『トイ・ストーリー3』の制作は進んでいて脚本もすでに完成していたという)。

『チキン・リトル』での一応の成功を収めてもあえて買収に踏み切ったわけです。自由に作品を作りたいピクサーに対してディズニーはよっぽどピクサーを手放したくなかったんでしょう。この時の買収総額は74億ドル、日本円にして約8740億円。
この大型買収は、これからのCGアニメーション業界を大きく動かす事件だったのは間違いないく、個人的にはディズニーのピクサー買収という戦略は大正解だったと思っていたりします。余談でした。

投稿者 axe : 23:58 (open) | コメント (0) | トラックバック (0) [ エンターテイメント, 映画 ]

2006年08月17日 (木)

男たちの大和/YAMATO

男たちの大和/YAMATO
邦題:男たちの大和/YAMATO
監督/脚本:佐藤純彌
製作総指揮:高岩淡、広瀬道貞
原作:辺見じゅん
音楽:久石譲
出演:反町隆史、中村獅童、鈴木京香、松山ケンイチ、渡辺大
データ:2005年/日本/145分 [東映]
鑑賞方法:レンタルDVD
評価:★★★☆☆

ストーリー
 2005年4月、真貴子 (鈴木京香)は鹿児島県枕崎の漁師・神尾 (仲代達矢)に60年前、戦艦大和が沈んだ場所まで舟を出してほしいと懇願した。真貴子を乗せた小型漁船を走らせているうちに神尾の脳裏にも60年前の出来ごとがよみがえってきた。

インプレッション
とってもリアルな描写の戦争映画です。というか、ついこの前に観た『ローレライ』でがっかりした分を取り返してくれたような感じ。戦争の生々しさと兵士たちの感情、個人か国かの選択は今でもなんとも言い切れない問題ですが、この映画でははっきりとその答えを提示してくれます。その時代ではそれが答えであり、自分たちのおかれた境遇や環境を納得させ、命をかけられる唯一の感情だったと思います。
僕も今年の7月に戦争物の舞台で特攻兵を演じていたので考えさせられるものがありました。先に観ておけばよかったと。
迫力ある戦闘シーンは顔をゆがめてしまうくらい凄惨だが、見ごたえたっぷり。

投稿者 axe : 23:57 (open) | コメント (0) | トラックバック (0) [ エンターテイメント, 映画 ]

2006年08月16日 (水)

THE 有頂天ホテル

THE 有頂天ホテル
邦題:THE 有頂天ホテル
監督/脚本:三谷幸喜
音楽:本間勇輔
出演:役所広司、松たか子、佐藤浩市、香取慎吾、篠原涼子、戸田恵子、生瀬勝久、麻生久美子、YOU、オダギリジョー
データ:2006年/日本/136分 [東宝]
鑑賞方法:レンタルDVD
評価:★★★★☆

ストーリー
 大晦日を迎えた「ホテルアバンティ」では、ホテルの威信がかかった年越しカウントダウンパーティーの準備で大忙し。そんな中でも副支配人の新堂平吉 (役所広司)は、様々な問題に機転を利かせて対応するのだが・・・・・。

インプレッション
日本映画を代表する23人の豪華キャストが、迷路のようなホテルの中で働く従業員や訳ありの宿泊客を演じていく三谷幸喜の秀逸なシチュエーションコメディ。それぞれの役割を同時進行で絡ませながら、伏線を縦横無尽に張りめぐらす三谷脚本の緻密な構成力は、見事としか言いようがない完成度だ。

ホテル内で、あと2時間で新年という限定された空間内で折り広げられるストーリーは、まるで舞台のような感覚にさえ陥る。独特な台詞回しや、役者の演技、伏線の張り方などニヤリとする部分がいっぱい。誰が活躍するわけでもなく、出ている役者も、観客さえも三谷演出によって操られているかのような独特の三田にワールドが展開される。

多少難ありな設定をも"あり"にしてしまう強引な展開は一貫した時間軸がずれる事が無いからだ。だから、観ている人は誰にフォーカスを合わせていても楽しめる。場面が変わって人物が写って初めて「ああ、そういえばこんな事やってたんだ」と思い出す。その波が折り重なっていくので舞台のようなリアルタイム感と、カメラのワンシーン長回し撮影による緊張感が常に保ったまま観れるのだろう。まさに総合エンターテインメントにふさわしい作品だ。というか豪華すぎる。

観ていて思ったのが、役者がみんな楽しそうなところ。登場人物にはそれぞれ人生やのっぴきならない事情があり、そんな人物がリアルにありえない状況に陥ったときの表情を見事に表現しているのだから楽しくないわけがない。役者としてそこが演じどころだからだ。それにしても役所広司は本当にうまいなぁと改めて感心して見てました。

投稿者 axe : 23:56 (open) | コメント (0) | トラックバック (0) [ エンターテイメント, 映画 ]

2006年08月14日 (月)

マダガスカル

マダガスカル
邦題:マダガスカル
原題:Madagascar
監督:エリック・ダーネル、トム・マクグラス
脚本:マーク・バートン、ビリー・フロリック、エリック・ダーネル、トム・マクグラス
出演:ベン・スティラー、クリス・ロック、デヴィッド・シュワイマー、ジェイダ・ピンケット・スミス、サシャ・バロン・コーエン
<日本語吹替版>玉木宏、柳沢慎吾、岡田義徳、高島礼子、小木博明、矢作兼、山崎弘也、柴田英嗣
データ:2006年/アメリカ/86分 [アスミック・エース]
鑑賞方法:レンタルビデオ (VHS) [日本語吹替版]
評価:★★★☆☆

ストーリー
 NY、セントラルパーク動物園。ライオンのアレックス、シマウマのマーティ、キリンのメルマン、そしてカバのグロリアは動物園のスターだった。ある日、動物園から姿を消した仲間を探して動物園を抜け出したところ、4頭は捕らえれアフリカへ向かう船へ乗せられてしまう。

インプレッション
ご存知『シュレック』シリーズで有名な"ドリームワークス"の動物アニメです。もちろん今回もフルCGでコミカルなキャラクターが織り成す物語が展開されます。
CGアニメ界の2大勢力といえば『トイ・ストーリー』の"ピクサー"と"ドリームワークス"ですが、この2つの作品は互いに全く異なる色を出してきます。『ファインディング・ニモ』のように誰もが見て楽しめる心温まるピクサーに対し、ドリームワークスは少々大人向けというか、何かととんがっている印象を受けます。あくまでCGアニメなんですが大人しか分からないような思わずニヤリとしてしまうブラックなジョークが満載で、キャラクターにも"肉が食えないサメ"や"都会暮らしにどっぷり浸かっていた動物"、"とてつもなく醜く、言動もほめられない主人公"というひと癖もふた癖もある連中ばかりです。

とりわけ今回は見た目の印象は、動物たちがほのぼのしていてちょっと丸くなったかと思ったら、全くそうではなくいつもどおりのノリでした。完全にアメリカンコメディのノリと大事なところはちゃんとしめられる本筋のストーリー。CGの技術が凄いとかでなく、計算されつくされた脚本が良いからこうちゃんとしたものになるんだな、と。しっかり本筋を展開していくところと飽きさせない演出やシーンも用意されていて、もちろん子供や、大人にしか分からないギャグまでちりばめてあります。もはやおなじみとなった有名映画のパロディも満載で本当に観ていて飽きません。

日本語吹替えで観たっていうのもあるんでしょうが、非常にテンポが良くて楽しい。このテンポは計算されたCG演出がなせるものだなと思ったり。なんとなく聞いていて分かっていたんですが、クレジットで確認して柳沢慎吾という名前に改めてびっくり。シマウマの声なんですが、いやはや結構な熱演です。

「王道のピクサー」と「一癖あるドリームワークス」の関係はもう確立しているので、それぞれこのまま良い作品を出していってほしいものです。

投稿者 axe : 23:55 (open) | コメント (0) | トラックバック (0) [ エンターテイメント, 映画 ]

アイランド

アイランド
邦題:アイランド
原題:ISLAND
監督:マイケル・ベイ
脚本:カスピアン・トレッドウェル=オーウェン、アレックス・カーツマン、ロベルト・オーチー
出演:ユアン・マクレガー、スカーレット・ヨハンソン、ジャイモン・フンスー、スティーヴ・ブシェミ、ショーン・ビーン
データ:2005年/アメリカ/136分 [ワーナーブラザーズ]
鑑賞方法:レンタルビデオ (VHS)
評価:★★★★★

ストーリー
 2019年、リンカーン(ユアン・マクレガー)は大気汚染から救いだされ、完璧に管理された味気ない都市空間のコミュニティで暮らしている。安全で快適だけれど、退屈な日々。唯一楽しみは女性の居住棟で暮らすジョーダン(スカーレット・ヨハンソン)との心はずむ会話だけ・・・。ここで暮らす人々の夢は、地上最高の楽園「アイランド」へ行くこと、ときどき行われる抽選会が彼らの最大の関心事だ。しかしリンカーンはある日ふとしたことから、この都市空間の恐るべき真実を知ってしまう。逃げることだけか生き延びる手段と知った彼はジョーダンとともに決死の脱出に挑む! 二人を捕獲するために組織された大規模なセキュリティーチームの容赦ない追跡、陸・空を駆け巡る息詰まる攻防! 果たして彼らは、生き残るために、そして仲間を救うために逃げ延びることができるのか・・・。

インプレッション
「自分たちが信じていたこの世界そのものが虚構だったとしたら?」
SFとしてはありがちで王道だが、食いつかずにはいられないこの設定。SFは"ありえない"というような設定をどこまで見せられるかがその醍醐味だといえるが、本作はこのありえない設定を限りなく"ありえそう"に描いている。世界設定がこれでもかというほど細かく、リアルなので現実味あふれる近未来の世界がそこに誕生する。しかし登場人物はなぜか異質。限られた食事、遊び、性やそのほかの欲求を遮断するという不思議な規律の中で生活をしている。

個人的にはこの世界観がたまらなくしびれます。キューブリックを彷彿とさせるような世界の構築、独特の空気を見事に表現していてぐいぐい物語りに引き込まれていきます。謎の"都市空間"の生活場面では気になるくらい既存のメーカーのロゴマークが見受けられる。確認しただけで"NIKE"、"PUMA"、"XBOX"などなど・・・。最初はスポンサー広告程度に思っていたんだけど、劇中の娯楽時間に未来の"XBOX"がバリバリ出てくるのだから演出としか思えない。異質な近未来といわれている世界で身近なブランドマークが出てくることによりぐっと現実味あふれる世界になる。

全体のバランスも、ただのSFスリラーかと思っていたらアクションシーンが秀逸で、見ていて全く飽きない。途中、主人公だから大丈夫なんだろうというような場面もあるが、それをつつくのは野暮ってもんだ。だから映画なんだし、それによってドラマチックな物語が展開されていくのだから。出てくる人物が要所要所でほんとにいい役者使ってます。よりいっそうリアリティを高めていると思います。
評価は個人的なものなので、満点どうかは皆さんの目で確かめてもらうとして、僕の中では歴代に入るくらいの名作にランクしました。このジャンルの設定にやられた分を差し引いても星4つは固いです。
しかし、正直言ってこの作品、興業的にはあまりパッとしなかったので、どうしてもっと売れなかったんだろうと疑問でなりません。広告宣伝が悪かったか。

投稿者 axe : 23:53 (open) | コメント (0) | トラックバック (0) [ エンターテイメント, 映画 ]

2006年08月06日 (日)

サウンド・オブ・サンダー

サウンド・オブ・サンダー
邦題:サウンド・オブ・サンダー
原題:A SOUND OF THUNDER
監督:ピーター・ハイアムズ
原作:レイ・ブラッドベリ『いかずちの音』
脚本:トーマス・ディーン・ドネリー、ジョシュア・オッペンハイマー、グレッグ・ポイリアー
出演:エドワード・バーンズ、キャサリン・マコーマック、ベン・キングズレー、ジェミマ・ルーパー、デヴィッド・オイェロウォ
データ:2004年/アメリカ・ドイツ/102分 (松竹)
鑑賞方法:レンタルDVD
評価:★★☆☆☆

ストーリー
 西暦2055年。人類の長年の夢、タイムトラベルが可能になった時代。6500万年前にタイムトラベルし、恐竜狩りを楽しむというツアーがおこなわれていた。しかし、トラブルによって1.3グラムの何かを過去から持ち帰ってしまった事により、生態系に異常を起こしてしまったのだった。押し寄せる進化の波"タイム・ウェイブ"。1.3グラムの謎を解き、人類は生き延びる事ができるのか・・・。

インプレッション
アクション超大作なんですが、なぜか劇場公開ではパッとせずレンタルで順位を上げているというB級的な扱いを受けている印象の本作。実際に『サウンド・オブ・サンダー』といっても知り合いにはほとんど通じません。キャストも渋い。
内容はタイムとラベルが可能になった西暦2055年という近未来SF設定。僕は男の子なんで、こういう設定は無条件で好きなのでとても気になっていました。

いざ観ていると、予告では町並みのシーンが挿入されるたびに2055年の世界観がどんどんぶっ壊れていきます。なんだこのハメコミ合成は、とあきれてしまうほど。まるで一昔前の特撮映画を見ているようだ。しかし、その割には小道具やギミックは凝っていてしっかりとしているのにCG合成でガクンと安っぽさが出てしまう(主に町並み)。しかし設定は個人的に好きで、世界観を作る"物"回りは非常によくできているので、こういうところで萎えてしまうのは残念だ。

しかし問題はそれだけに収まらない。合成だけならまだ許せるのに、脚本が。ストーリー展開の進め具合が、お決まりの段取りに見えてしまいどうしょうもないハメコミ演出が続く。ここで犠牲になるのがさも当たり前のように死んでいく登場人物たち。いきなり思い出を語りだされても感情移入もなんにもないのでより安っぽいドラマを見させられている感覚になってしまう。

まったく別の進化を遂げた生き物たちや、体は恐竜でゴリラのような顔をしたクリーチャーはよくできていると思うし見ていて楽しい(SF設定が好きなので)。しかし、ゴリラは哺乳類なので、恐竜との賭けあわせの進化はどう考えてもありえないなと邪推してしまったり。最後の人類の最終形態とも言うべき姿はなかなか良かったです。

まとめると、説得力を持たせるための画面効果や演出は中途半端にやると良くないよという結論。しかしながら、SF好きならもう少し評価が高くてもいいかと思います。

投稿者 axe : 23:02 (open) | コメント (0) | トラックバック (0) [ エンターテイメント, 映画 ]

2006年08月01日 (火)

ゲド戦記

ゲド戦記
邦題:ゲド戦記
原題:ゲド戦記 -TALES from EARTHSEA-
監督:宮崎吾朗
原作:アーシュラ・K.ル=グウィン『ゲド戦記』シリーズ
脚本:宮崎吾朗、丹羽圭子
プロデューサー:鈴木敏夫
制作:スタジオジブリ
出演:岡田准一、手嶌葵、田中裕子、小林薫、夏川結衣
データ:2006年/日本/115分 (東宝)
鑑賞方法:まちえい (映画の日 ¥1,000にて鑑賞)
評価:★★☆☆☆

ストーリー
 多島海世界のアースシーでは、聖なる生物の竜が共食いを始め、農民は田畑を捨て、職人は技を忘れていくなどさまざまな異変が起こり始めていた。やがて人々が魔法を信じることができなくなったとき、大賢人ゲドは世界のバランスを崩す者の正体を突き止めるための旅に出て、国を捨てた王子アレンと出会う。

インプレッション
映画の日だったんで、ある程度覚悟して観にいきました。覚悟していたというのはあんまり期待しないで見ようという意味で、ジブリの宣伝には踊らされないぞ、とまだ周りで評価されてない状態で観たくて劇場に足を運びました。
あ、最初に言っておきますが僕は原作の『ゲド戦記』は読んでません。その状態で本作を観ると・・・なんとも言い知れない違和感に包まれます。世界観はいいし、絵はきれいだし、ジブリ独特のキャラクター、豪華声優人、そして壮大な物語と文句のつけようもないくらいのオプションに固められた自称"感動巨編"は観ているうちにどんどんそのイメージを感じられなくなってくる。しかし、大作感が全く無いのはなぜだろう。

絵はどう見てもジブリ。もはや真似でもいいと思えるくらい(というか同じ)の人物タッチは宣伝やポスター、パンフレットでは大いに期待を膨らませてくれます。がしかし、動いてみると明らかに違う。パパとは大きく異なる作品だという違和感が劇場を漂うのがよく分かります。人物一人一人のしぐさや、ちょっとした動作が余りにもおざなりに感じられ、全体的にのっぺりとした印象を与えます。表情豊かなキャラクターのはずが、なぜか表情があまり生きていないように感じるのです。

その理由として、物語り全体を覆っているネガティブな空気。暗い、みんな基本的に暗すぎます。主人公のゲドやアレンですらアレですから、いかに周りが盛り上げるかがポイントなのに、何も配慮を感じない演出はただたださびしい間だけが残ります。台詞一つ一つにもなにか哲学的なことがちりばめられていて、終始同じことを言っているので繰り返す事に意味を感じません。画で見せないでほとんどを台詞回しで説明している。原作に忠実に作られた為に、ジブリのワクワク感はすっかり相殺されてしまい、小学校の授業の教育ビデオを見ているようだ。

テンポも悪く、とにかく情景を見せたいであろうと思える間を取りすぎて何を見せたいのかがいまいちよく分からないので、なんとなくの雰囲気で語られていくストーリー。演出に筋が通っていない盛り上がらない見せ場。最後まで処理されない複線の数々。原作を読んでいないと楽しめるのかが疑問。
「ジブリ」ブランドの名を背負わなければそれなりの名作として語られていたでしょうに。


【※】 以下、ネタバレ注意!!

"影"や"真の名"についてもっと詳しく描いてほしかった。特に"影"の話は、ゲドも以前"影"を作ってしまった過去があるからアレンとの関係性が成り立つのに、これではアレンと出会い、物語が始まったのは全くの偶然という事になってしまう。

テルーの唄。あの挿入歌はめちゃくちゃ良かった。良かったけど・・・・・、・・・・・、・・・・・長いよっ!!! あそこは1フレーズくらいかせいぜい歌いだしでよかったんじゃなかろうか。劇中で話をぶったぎって、あんなにしっかり挿入されるとただのプロモーションビデオのように見えてしまう。それならまだ『黄泉がえり』の流し方のほうが良かった。それよりもラストの戦っているシーンなどで、あえてバックグラウンドで流してほしかった(これは演出になってしまうが)。

結局ただの内輪もめの話で、国がどうとか全く関係ない展開に終始唖然。最初のドラゴンのシーンの必要性が謎のまま話が終わってしまう。おそらくドラゴン同士の戦いで、世界観を見せたかったんだろうが、あまりにもインパクトが強すぎて(というか後のシーンが弱すぎて)、「あのシーンは何だったの?」という疑問がずっと残ってしまった。

スタッフロールにも堂々と"(新人)"と書かれていた「手嶌葵」さん。歌も声もとても魅力的ですばらしいと思いますが、いかんせんアフレコはやはり新人のにおいがプンプン。狙いなのか分からない気の抜けた台詞が全編を通して展開されます。でも"台詞回しが棒読み"なのはみな共通、プロの声優さん以外はどのキャラクターもそんな感じです。しかし、これは最近のジブリの特徴だと思ってますので、もはや許容範囲。

宮崎吾朗の監督初挑戦に、ジブリの中では唯一猛反対だったという父の宮崎駿さん。心情はよく分かりませんが、そんないわくつきの作品で主人公アレンの"父殺し"って・・・。あれも理由付けがあいまいで唐突だったし、初登場シーンでいきなりあんなことされちゃあ感情移入もできませんって。

最後に。タイトルの意味が全く分からない。本人は「ハイタカ」って名乗ってるし、劇中に「ゲド」って言葉は2、3回くらいしか出てこないのは・・・。結局この作品のテーマとしては、約2時間かけて「死と生、命の大切さ」を説かれたようです。何回も、何回も。
「命を大切にしない奴なんて大っ嫌いだ!!」

投稿者 axe : 23:26 (open) | コメント (5) | トラックバック (29) [ エンターテイメント, 映画 ]

2006年07月30日 (日)

フライトプラン

フライトプラン
邦題:フライトプラン
原題:FLIGHTPLAN
監督:ロベルト・シュヴェンケ
製作総指揮:ロバート・ディノッツィ、チャールズ・J・D・シュリッセル
脚本:ピーター・A・ダウリング、ビリー・レイ
出演:ジョディ・フォスター、ピーター・サースガード、ショーン・ビーン、マーリーン・ローストン、エリカ・クリステンセン
データ:2005年/アメリカ/98分 (ブエナ・ビスタ・インターナショナル)
鑑賞方法:レンタルDVD
評価:★★★☆☆

ストーリー
 事故死した夫の亡骸を乗せた飛行機に、娘のジュリアとともに乗り込んだカイル(ジョディ・フォスター)。その機内で、突如として娘の姿が見えなくなる。必死で探すカイルだが、誰一人として娘の行方を知る者はいなかった。

インプレッション
ジョディ・フォスター久々の主演作。演技は圧巻で、さすがの一言に尽きます。話の内容もミステリー色の強い設定が面白く、飛行機という閉塞空間で展開される息迫る展開は、最後まで飽きることなく観ることができます。98分という時間もちょうどいい。というか狭い飛行機の中ではこれ以上こねくり回されても間延びしてしまうのだと思う。

しかしながら練られたストーリーにはつっこみも満載で、粗を探す見方も少々、設定とは別のところで見つかったら成立しないような危ないトリックを堂々とこなすし、力押しと感じる場面は多々ありました。娘がいなくなっただけでいきなり「誘拐よ」と騒ぎ出すジョディもいきなりすぎて観ていてすこし滑稽に見えてしまうし、そんなに走り回られると迷惑極まりないと別のところに意識がしってしまう。もう少し回りの乗客に気を使うハズだろと。
展開を早めるためにはしょうがないのだろうけど各キャラクターの性格付けと行動がいまいち一致せずに、観ていてどこに感情移入すれば良いのか分からないままただただ"傍観者"になってしまうのがもったいない。狙いだったらもう少し他の乗客を置き去りにせずにクローズアップできたはずだ。

カメラワーク、場面の見せ方が非常に上手く、飛行機という限られた空間でしかも大勢の客席越しのカメラから見る画面は、あたかもそこにいるような臨場感を与えてくれる。1対1の切り替えもスムーズに行われ、何をしているのか分からないというようなことはない。

あっと驚くラストという文句ですが、まあそんな感じかといったところ。結局娘は存在していたのかという謎はしっかりと見せてくれます。個人的に僕はどんでん返しのストーリーが好きで、映画というような非現実的な世界に入り込むエンターテインメントには"驚き"というのは重要な要素だと思っているので、そういう意味では好きなジャンルだといえます。

全体的に丁寧なつくり、普通に観てる分には可もなく不可もなくジョディの熱演もあってのめりこめるだろう。しかし、「名作」という壁を越えるには今一歩及ばずといったところ。

投稿者 axe : 23:42 (open) | コメント (0) | トラックバック (0) [ エンターテイメント, 映画 ]

2006年07月27日 (木)

ローレライ

ローレライ
邦題:ローレライ
原題:ローレライ/LORELEI
監督:樋口真嗣
原作:『終戦のローレライ』福井晴敏
脚本:鈴木智
出演:役所広司、妻夫木聡、柳葉敏郎、香椎由宇、石黒賢
データ:2005年/日本/128分
鑑賞方法:レンタルDVD
評価:★★☆☆☆

ストーリー
 1945年8月、広島へ原爆が投下された直後の日本。"鋼鉄の魔女"と呼ばれた潜水艦が、最終兵器"ローレライ"を搭載して、ある任務のために港を出発した・・・・・。

インプレッション
敗戦国が作った戦争映画としての出来は、はっきり言ってしまうと限りなく駄作に近いと思う。もちろんこれはSFだしこんな兵器は歴史上存在しないのだが、それを現実の戦争というテーマにはめ込んでみているとなんとも薄っぺらく感じてしまう。

戦争の、しかも"第2次世界大戦"は実際にいろいろ作品化されてきたがどの作品にも共通していえるのが尊さを重んじていることだと思う。もちろん本作でもその"尊さ"は十分に考慮しているのだが(というかその価値観がストーリーの本筋)、その他の戦争作品を見てきている(実際に体験している人もいる)人たちにとってはどうしても説得力に欠ける描写が多く出てくる。誤解を恐れずに言うと、戦争物の醍醐味はその時代に生きた人たちの死に様だと思う。しかし、この作品ではいとも簡単に、それも段取りどおりにその命を落としていくので、まるで小さいころに見た劇場版『キン肉マン』を思い出した。『キン肉マン』では主人公を通すために仲間の正義超人達が次々にいなくなっていく(しかし、最後にはしっかりと生きていてハッピーエンドを迎える)のだがこれは子供アニメだから成立する話だ。

役者の演技がいい分やっていることがすべて「台本に書いてあるから」という、泣く泣く設定芝居をさせられているような画になっているのが非常にもったいない。戦争当時の"愛国主義"は本当に間違っていたのか、真の正義とは何なのか、逆説的に見せたいのだろうかという感覚に陥った。最終的には見所が分散してしまったのでこの映画は原作の主張を生かしきれていない中途半端な作品になっている。役者の魅力を十分描ききれていないのも、がっかりさせた原因か。ていうか期待しすぎました。

投稿者 axe : 23:59 (open) | コメント (2) | トラックバック (0) [ エンターテイメント, 映画 ]

2006年07月18日 (火)

ハリー・ポッターと炎のゴブレット

ハリー・ポッターと炎のゴブレット
邦題:ハリー・ポッターと炎のゴブレット
原題:Harry Potter and the Goblet of Fire
監督:マイク・ニューウェル
原作:J・K・ローリング
脚本:スティーブン・クローブス
出演:ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン、トム・フェルトン、スターニスラフ・イワネフスキー
データ:2005年/アメリカ/157分
鑑賞方法:レンタルDVD
評価:★★★★☆

ストーリー
 新学期初日、伝説の三大魔法学校対抗試合がホグワーツで再開されることになったと、ダンブルドア校長 (マイケル・ガンボン)が発表。選手は、立候補した生徒の中から、炎のゴブレットが各校の代表選手1名ずつを選び出す。ボーバトン校からは美少女フラー (クレマンス・ポエジー)。ダームストラング校からはスター的人気を誇るクラム (スタニスラフ・アイエネフスキー)。ホグワーツからは誰もが認める人気者のセドリック (ロバート・パティンソン)。ところが続いて、参加資格がないはずのハリー・ポッター (ダニエル・ラドクリフ)も選手に選ばれてしまった。

インプレッション
人気シリーズの4作目です。まず作品の出来よりもラドクリフ君達の成長に目が行ってしまう。おっきくなりましたねー、まるで『渡る世間は鬼ばかり』を観てるよう。もう原作のポッター(14歳)と実年齢(17歳)に差が出始めてきましたが、このまま力押しで次回も撮影するそうです。アメリカらしい。
『ハリー・ポッター』シリーズは一見すると子供向けと見られがちですがそうではなく、誰にでも楽しめる内容で僕は全作観てます。本当にいつも思うんですが、この映画はストーリーの構成、テンポが素晴らしいと思う。上映時間が『賢者の石』152分、『秘密の部屋』161分、『アズカバンの囚人』142分、『炎のゴブレット』157分と毎回2時間を超えるボリュームたっぷりな内容なんですが、スローなシーンでもまったく飽きることのない見せ方で、最後まで時間を忘れさせてくれます。近作も2時間37分という長さを感じさせないエンターテインメントに仕上がってました。これだけ原作のファンがついてくる厳しい作品だからこそ、制作側も手を抜けないんでしょう。

この話、僕は原作を読んでないんですがそれでもばっさりそぎ落としてる感は否めず。ストーリ的には前回のほうが良かったかな。今回はそれぞれの成長も垣間見れましたが、どこに焦点を当てていいのかが曖昧になり事件なのか人間関係なのかもう少しどちらかを掘り下げて欲しかったです。ハリーの恋物語も原作を読んでない僕としては三角関係などがあると思っていたので肩透かしを食らったようでした。この程度なら宣伝文句にしないで欲しかった。

ドラゴンとの戦闘シーンやハリー・ポッターが頭角をあらわしていくさまはワクワクしたし、こういう見せ方は非常にいい。基本少年漫画で育った僕や子供達には、すばりストライクゾーンの展開なわけです。
1作目には『シックスセンス』のM・ナイト・シャラマン監督にもオファーがあったようで、当時は『アンブレイカブル』の撮影でNGだったようです。しかし6作目、もしくは最終章の撮影に名乗りを上げているそうなので、今後の展開が楽しみです。
キャスティングに関してももはや変更など許されない作品になっているのだろう。しかし、全7作の折り返しであるはずの本作から『不死鳥の騎士団』、『謎のプリンス』、そして未だ題名未定の『最終章』と、この残り3作をどうやって年齢のギャップという壁を見せていくのかが見ものだ。もうこの際、最後まで原作は読まずに映画を制覇してやる! と変な決意を固めてみます。

投稿者 axe : 23:54 (open) | コメント (4) | トラックバック (5) [ エンターテイメント, 映画 ]

2006年07月17日 (月)

シン・シティ

シン・シティ
邦題:シン・シティ
原題:SIN CITY
監督/脚本:フランク・ミラー、ロバート・ロドリゲス
特別監督:クエンティン・タランティーノ
出演:ブルース・ウィリス、ミッキー・ローク、クライヴ・オーウェン、ジェシカ・アルバ、イライジャ・ウッド、ベニチオ・デル・トロ、ジョシュ・ハートネット
データ:2005年/アメリカ/124分
鑑賞方法:レンタルDVD
評価:★★★☆☆

ストーリー
 犯罪以外は何もない"罪の街=シン・シティ"。救いなどなかったはずのシティで、その夜、3人の男が絶滅したはずの愛と出会う。屈強な肉体と醜い傷跡のせいで、誰もそばに近づこうとしない前科者マーヴ。過去を捨て、娼婦街の自警者となって夜をさまようドワイト。凶悪な幼女連続殺人犯を追って、引退の夜を迎えたシン・シティ最後の正義、ハーディガン刑事。それぞれにワケありの過去を抱えながらシティの片隅に生きてきた男たちは、自分に愛を与えてくれた女のために、邪悪な悪の権力との命懸けの戦いに身を投じてゆく。

インプレッション
原作がフランク・ミラーのアメコミらしいんですが、独特の世界観に酔いしれます。しかしめちゃくちゃバイオレンス。血も涙もないそして救いようがない内容です。しかしそんな街の中で唯一の人間臭い感情、"愛"について奔走する男達の物語。オムニバス式で物語が展開していくんですが、違う話でも同じ人物の名前が出てきたりと微妙に世界がつながってるのがわかります。

世界観は大好きなんですが、身もふたもなさ過ぎるストーリーは賛否両論あるところです。話としては一つ一つはまとまっているんですがオムニバスだからできたかなというような部分も。オムニバスは展開の速さと力押しできるところが強みですな。この映画の演出なんだろうけど、淡々と独り言のようなナレーションで話が進んでいくのがちょっと多すぎる感が。あと、主人公以外の人物の感情描写がほぼ皆無というのも気になります。そういう人がいてもいいけど、この街の住人ほとんどそうなのはいただけない。みんなやばいんじゃないかっていうくらい何考えてるかわからないです。

映像の表現手法はスタイリッシュ。この一言に尽きます。全編モノクロな画面の中で、赤など強調したい部分のみ色がついているという斬新的な映像です。映像というよりもデザイン。一見すると見難いけど、いいですカッコイイから。好みが分かれると思うけど僕はこれに一発でやられてしまいました。というか、この超豪華な出演陣よりも映像表現に惹かれて観たくらいです。しかしブルース・ウィリス、ミッキー・ローク、イライジャ・ウッド、ジョシュ・ハートネットと、誰もが主役級のそうそうたる顔ぶれ。これでもかというくらいによく集めたなーと、いちいち変なところに感心しながら観てました。

あと、映画の説明を聞けば聞くほど『バットマン』の"ゴッサム・シティ"を連想してしまうんですが・・・。

投稿者 axe : 23:50 (open) | コメント (2) | トラックバック (5) [ エンターテイメント, 映画 ]

2006年07月10日 (月)

M:i:III

M:i:III
邦題:M:i:III
原題:Mission: impossible III
監督:J.J.エイブラムズ
製作:トム・クルーズ、ポーラ・ワグナー
原作:『スパイ大作戦』
出演:トム・クルーズ、フィリップ・シーモア・ホフマン、ヴィング・レイムス、マギー・Q、ジョナサン・リス=マイヤーズ
データ:2006年/アメリカ/126分
鑑賞方法:ワーナーマイカルシネマズ新百合ヶ丘
評価:★★★☆☆

ストーリー
 スパイを引退し、教官になったイーサン・ハントのもとに新たなミッションがやってきた。自らの教え子である<IMF>の女性エージェント、リンジーの危機に立ち上がることから今回のミッションは始まる。
 しかし、国際的なブローカーのオーウェン・デイヴィアンの登場で、事態はイーサンの予想をはるかに超えるものになってゆく。イーサンは敵の罠に陥り、過去に経験のない衝撃の計画に翻弄されてしまう。オーウェンがその正体を知る謎めいた暗号名「ラビットフット」とは何なのか?

インプレッション
トム・クルーズ製作プロデュースのスパイ物第3弾です。1作目はブライアン・デ・パルマ監督の緻密な構成と大胆な展開に度肝抜かれ、2作目はジョン・ウー監督のド派手なアクションにもはやスパイの片鱗も感じなくなってきたところにこの3作目ですよ。イーサン・ハント(トム・クルーズ)は既に引退していて、事件に巻き込まれる事によってまた難解なミッションを遂行する。今作の監督にはアメリカの人気TVドラマシリーズ(『エイリアス』、『LOST』など)を数多く手がけるJ.J.エイブラムスを迎えての豪華布陣。アクションありロマンスありスパイのチーム戦や強大な悪、そしてどんでん返しの展開など3作目にふさわしい非の打ち所の無いエンターテインメントに仕上がってる感じです。

とはいえ、トム・クルーズのトム・クルーズによるトム・クルーズのための映画です。でもいいんです。万人に面白いからいいんです。きっと細かく見ると相当突っ込みどころは多いし役者視点から見るとわっかりやすい複線張りまくりだし、非常に丁寧なつくり。脚本のお手本にもなりそうなストーリー展開でスパイ物には欠かせないどんでん返しも用意されているし見せかたもホントくどいと思うくらい丁寧でわかりやすい。最後の"ラビットフット"の見せかたも、あえてあれでいいと思います。

それ以外にも特に思った事は、よく「走る」。走ってるトムがこれでもかってほど出てきます。そういう撮り方してるんだろうけど超人並みに早い。トム以外の周りの景色がぼやけて見える(アメリカのTVドラマでよく見る表現)。7月3日に44歳になったトムが「まだいけるんだぞ」と見せ付けるように体を張ったアクションを多用していたようにも見える演出がいっぱい。あんなにハイテクなスパイなのに潜入はビルから宙吊りで飛び降りたり、格闘シーンが多く「打てよ!」と感じた部分も事実。でもいいんです。トムのかっこつけ映画でも、彼だからできる映画なので。

奥さんの職業とか後づけ設定だなぁと感じる点も多々ありますが、「その描写を見せたいんだ!」というトムの意思がとてもよく伝わってきます。もうトムの自己満映画です!! でも実際かっこいいから成立するんです。さすがに1作目の『ミッション:インポッシブル』から観てると老けたなぁと思うので、次回作があるとしたら世代(主役)交代か頭脳戦しかないでしょう。ジャッキー・チェンやシュワちゃんじゃないんだから。

投稿者 axe : 23:23 (open) | コメント (0) | トラックバック (42) [ エンターテイメント, 映画 ]

2006年01月12日 (木)

宇宙戦争

宇宙戦争
邦題:宇宙戦争
原題:WAR OF THE WORLDS
監督:スティーヴン・スピルバーグ
原作:『宇宙戦争』 H・G・ウェルズ
脚本:デヴィッド・コープ、ジョシュ・フリードマン
出演:トム・クルーズ、ダコタ・ファニング、ティム・ロビンス、ジャスティン・チャットウィン
データ:2005年/アメリカ/114分
鑑賞方法:レンタルDVD
評価:★★★☆☆

ストーリー
 アメリカのある町である日のこと、突然、稲光が何度も地上にまで達するという異変が起きていた。レイ(トム・クルーズ)は、黙って外出した息子のロビー(ジャスティン・チャットウィン)を探しにいくため、娘のレイチェル(ダコタ・ファニング)に留守番をするよういいつける・・・。

インプレッション
H・G・ウェルズの人気小説『宇宙戦争』をスティーヴン・スピルバーグ監督がリメイクした作品。制作費もスピルバーグ映画史上最高額の1億3300万ドル(約138億円)。おまけにキャストが主演トム・クルーズ、天才子役ダコタ・ファニング、演技派ティム・ロビンスと、そうそうたる顔ぶれ。制作費のほとんどは彼らに持っていかれてるでしょうが(笑)。しかし、文句なしの「SF超大作」。この作品にこそ、この言葉がふさわしいでしょう。

まず、リメイクといっても今までとの大きな違いは、"一市民"に焦点を当てて、パニックから逃げ惑う家族の視点から描かれているという点です。
突然地中から現れた敵(トライポッド)からの攻撃に恐怖し逃げ惑う描写はかなりリアルです。アクションでもなんでもなく、ただただリアルに人類がやられていくさまを描いていきます。アメリカでのレーティング(年齢規制)に対する対処として、直接的な表現は避けられているものの、想像力が豊かな人は、よっぽど怖いと感じるはずです。

世界観の見せ方がとても秀逸で、さすがは巨匠スピルバーグ。"とにかく世界がヤバイ"というのが、逃げ惑う人々からひしひしと伝わってきます。
日本のニュース放送が、なぜか外国人リポーターだったり、大阪ではトライポッドを倒したとか、奇妙な日本びいきには少々戸惑いましたが(笑)。

そして、おじさんトム・クルーズ。なぜトム・クルーズなんだろう??
彼は今回、凄腕の諜報員でもなく、特別な力を持っているわけでも、魅力的な人物でもなく、完全にただのおっちゃん。だめ親父です。プライベートでの彼を考えると、これほどお似合いなキャスティングはないがw。スピルバーグの高度なイヤミなのだろうか。
ダコタ・ファニングは演技上手すぎて、大人じみてて怖いです。

ストーリーは後半にかけて、一気に進んでしまった感が。
丁寧に世界観を作ったところで、ラスト15分はあまりにもさらっと流していきます。その部分をもう少し長く作って欲しかったような。人物に感情が移入してきたところで、バッサリと切った感じ。「感動はさせませんぞ」というスピルバーグの意思を感じました。最終的に"家族愛"なんてものじゃ片付けたくないという、意思のようにも思えます。やはり"世界観"に重点を置いたんでしょう。

ラストはつっこんじゃいけません。100年以上前に作られた話なんですから。いくらベタと言われようともその当時は何もかもが革新的なストーリだったんですから。それをスピルバーグが、かなり忠実にリメイクしているということでしょう。
その点を差し引いても、十分に見る価値はあるかと思います。

投稿者 axe : 23:33 (open) | コメント (0) | トラックバック (0) [ エンターテイメント, 映画 ]

2006年01月09日 (月)

キング・コング

キング・コング
邦題:キング・コング
原題:KING KONG
監督:ピーター・ジャクソン
脚本:ピーター・ジャクソン、フラン・ウォルシュ、フィリッパ・ボウエン
出演:ナオミ・ワッツ、ジャック・ブラック、エイドリアン・ブロディ、アンディー・サーキス
データ:2005年/ニュージーランド・アメリカ/188分
鑑賞方法:TOHOシネマズ南大沢(プレミアスクリーン)
評価:★★★★☆

ストーリー
 冒険映画を撮影するために幻の孤島"スカルアイランド"にやってきた監督のカール(ジャック・ブラック)と脚本家のジャック(エイドリアン・ブロディ)、そして女優のアン・ダロウ(ナオミ・ワッツ)は、島で巨大な生き物と遭遇する。

インプレッション
ようやく観てきました、しかもプレミアスクリーンで。
この映画、巨大なコングが暴れまわったり恐竜が生息する骸骨島(スカルアイランド)など、CGでの表現、迫力がものすごい。さすがは『ロード・オブ・ザ・リング』の監督といったところです。ニュージーランドでの撮影ということですが、ニュージーランドの壮大な自然が跡形もないくらい世間からは孤立した島になっています。それだけでも大画面で見る価値は十分にあるかと。

キングコングの動きはとても自然で、まるで本当のゴリラをそのまま大きくして合成したみたい・・・って、実は『ロード〜』の"ゴラム"のCGモーションを担当したアンディー・サーキスが演じてるんですね。よっぽど監督に気に入られたんでしょうか。
しかし、主役ともいわれるこの役(キングコング)をもらっても、生身では出してもらえない・・・(笑)。コングの癖など動物的な動きは、個性的で秀逸です。本当に彼女と打ち解けられるのか不安になるくらいバカな野性的な動きです。

骸骨島に出てきた原住民は、いかにもってくらいの描き方でした。凶暴的な儀式を好む今ではベタといわれるような原住民を完全に"リメイク"してくれてます。

物語としては、188分という約3時間超えの長丁場でも十分耐えられるくらいの勢いがありました。
ただ、前半部分が少々長い感じが。導入部分だからお客さんは見てくれるけど、コングの登場まで1時間半というのは、さすがに集中力を保つのが難しいかも。しかし、コング登場からは物凄いシーンの連続で、パニックあり、アクションありの、途中から観た人は『ジュラシックパーク』と勘違いしてしまいそうな贅沢な映像のてんこ盛りです。
恐竜からのありえない回避とか奇跡的な動きは、もはやアクションエンターテイメントとして良しとしましょう。観てて楽しいです。

初代『キング・コング』1933年製作
ツッコミどころはいっぱいです。
まず、コングはどうして生まれたのか。仲間もいないので、イキナリ突然変異的な生まれ方なんでしょうか。昔のリメイクなので無粋なことは考えなくていいんでしょうが、今のハリウッド映画なら、設定をこじつけでも入れてくるからw(DNAがどうのとかって・・・)。ある意味潔かったかも。
さらに、コングにつかまれてるときの彼女の首が折れてしまわないかドキドキしながら観ていたり。ありゃ危ない。
そして、野生の島といってもあまりにもファンタジーな生物のオンパレードなこととか。『風の谷のナウシカ』バリの昆虫には圧巻です(いろんな意味で)。
コングを捕獲した後も、どうやって島に運んだとか。そこら辺の描写がバッサリ抜かれています。いきなりNYなんですもん。コングが運ばれている時の彼女の心境とかもっと描いて欲しかったなーと。
ま、ま、そんな細かいことは置いといていいと思います。

とにかく、かなり忠実に再現しきっています。ピータージャクソンは、『キング・コング』を観て映画監督になろうと決意したといい、元の映画をリスペクトしているので同じ描写がかなりでてきます。特にNYでのシーンはまんまです。
ラストも。忠実に再現しててまったく同じw。そこは覚悟して観ましょう。

投稿者 axe : 23:46 (open) | コメント (4) | トラックバック (0) [ エンターテイメント, 映画 ]

2005年11月17日 (木)

約三十の嘘

ポスター画像
邦題:約三十の嘘
監督:大谷健太郎
原作:土田英生
脚本:土田英生、大谷健太郎、渡辺あや
出演:椎名桔平、中谷美紀、妻夫木聡、田辺誠一、八嶋智人
音楽:クレイジーケンバンド
データ:2004年/日本/100分
鑑賞方法:レンタルビデオ(VHS)
評価:★★★★☆

ストーリー
 豪華寝台特急トワイライト・エクスプレスに乗り込んだ志方大介(椎名桔平)ら6人の詐欺師たち。ある事件以来解散状態だった彼らは再び結集し、3年ぶりの大仕事を成功させるが、戦利品である大金が詰まったスーツケースを紛失してしまう。

インプレッション
劇中で、ある人物が言う台詞に、こういう言い回しがあります。

「一つの嘘のためには三十の別の嘘を用意しなさい」
by サルパトーレ・ワコン
1つの嘘をついたことにより、いろいろな理由で嘘を重ねていくさまがとても面白かったです。しかもそれが、みんな"嘘"を生業としている6人の詐欺師達。そして、舞台は寝台特急という限られた空間の中で展開していく・・・。本がいいんだなぁ、と設定にまず惚れました。

もともとが舞台の芝居なので、ほとんどが台詞劇なんですが・・・、見事に映像化しているところがすごいと思う。しかも、ぜんぜん飽きずに緊張感を保ったままラストまで観ることができました。もちろんキャストの良さもあるんだろうけど。

もともとの脚本が土田英生さんという人。『その鉄塔に男たちはいるという』など、緊迫した状況下に置かれた普通の人たちのたたずまいや、認識のズレから生じる会話の可笑しさや哀しさを軽快なテンポで見せることで評価を得ているとても面白い本を書く方です。この人の本、大好きなんです。実際のお芝居も文学座の舞台で観ました。

実は僕、今回の『約三十の嘘』も、文学座の先生の演技レッスンで実際演ったんですよね。その時から、台詞の妙がとても楽しくて、演じているこっちが面白かったです。今回の映画化にあたって、共同脚本を書かれたのは『ジョゼと虎と魚たち』の脚本を手がけた渡辺あやさん。そして監督は『avec mon mari アベックモンマリ』の大谷健太郎という強力タッグです。作品の完成度はこの映画のクオリティの高さからもうかがい知れます。

大変だったのは、"列車の中"という設定。メインとなる部屋には窓からの背景がまったく写らないんですが、当初は列車をすべて本物でやるか、セットを使うかで相当悩んだそうです。それに伴い、列車なので窓から見える背景を、常にハメコミ合成で写すかどうか。全部合成でやるとなると大変なお金がかかるわけで、計算してみると合成カットが『ガメラ』以上の特撮映画になっちゃうらしい(笑)。

そして、豪華すぎるキャストも忘れちゃいけません。ホント、豪華すぎるよ。八嶋さんはまぁ、いい意味でいつも通りなんですが(オッ、というシーンはありますが)、椎名桔平がいい味出してる。さすがです、というかおいしい役というか・・・。妻夫木聡は、僕この映画で初めてかっこよく見えました。いや、今までかっこ悪いと思っていたとかじゃなくて(誤解しないように!!)、演技者としての雰囲気があってかっこいいなぁと。同じく音楽で参加のクレイジーケンバンドも、かっこよくていいノリでした。

投稿者 axe : 23:47 (open) | コメント (3) | トラックバック (0) [ エンターテイメント, 映画 ]

2005年11月06日 (日)

オールド・ボーイ

オールド・ボーイ
邦題:オールド・ボーイ
原題:OLD BOY
監督:パク・チャヌク
原作:『オールド・ボーイ』土屋ガロン(作)、嶺岸信明(画)
出演:チェ・ミンシク、ユ・ジテ、カン・ヘジョン、チ・デハン、キム・ビョンオク
データ:2003年/韓国/120分
受賞:2004年カンヌ国際映画祭 グランプリ受賞作
鑑賞方法:レンタルDVD
評価:★★★★☆

ストーリー
 ごく平凡な人生を送っていたオ・デス(チェ・ミンシク)はある日突然拉致され、気がつくと小さな監禁部屋にいた。理由も分からぬまま15年監禁され続け、突如解放される。復讐を誓うデスの元に現れた謎の男(ユ・ジテ)は、5日間で監禁の理由を解き明かせと命じるが・・・。

インプレッション
すごいです。圧倒的な映像を見せ付けてくれます。しかし、それは決してキレイな画ではなく、CGがすごいいとか、そういうレベルではない、見るものをひきつける迫力。そういった映像美です。

実際、かなり残酷なシーンや、表現が並べられますが(R-15指定)、その設定に飲み込まれているので、見入ってしまいました。飽きることなく最後まで見れる理由の一つに、その設定があげられるかと思います。

なぜ彼は15年も監禁されたのか?
なぜ突然開放されたのか?

この謎が作品全体の緊張感と集中力をキープしているので、多少無理な展開や、難解な部分があっても受け入れられてしまうんでしょう。とにかく斬新な演出と映像は圧巻です。これだけでも見る価値あり。

主人公のオ・デスの強さもアクション好きにはたまりません。結構リアルで、痛そうに殴ってるけど(笑)。体系が変わるくらいの説得力が確かにあります。演技の迫力も。多少、韓国人独特の感情的な演技が目立ちますが、それはお国柄抜きにしてもいいと思います。

展開に関しては、韓国映画にしてはかなり「・・・」なストーリーだと思うんですが。
というか大丈夫なのか、コレは??
基本的に復讐目的なんで、都合の良い大団円のハッピーエンドは無いとは思うんですが・・・、話の内容、特にラストは誰もが「おおぅ」と飲み込んでしまう展開でしょう。

カンヌ国際映画祭でのグランプリ受賞作ということですが・・・、タランティーノ好きそうだもんなぁ。ホント、めっちゃ好きそう・・・(笑)。

※ この下、ネタバレ注意!!

でもさぁ・・・、さすがに催眠術で忘れようっていう展開は無いと思う。近親相姦忘れましょー、ってオォーイ・・・みもふたもないよぅ。日本の昼ドラでもないッス、こんな展開。向こうでも相当、物議をかもしただろうて。もうちょい、(倫理的に)キレイな終わり方にすれば、こんなに評価が別れることもなかったろうに・・・。

僕は「良かった」とは言えないラストでした。
でも、「つまらない」とも言えない面白さがある作品です。

投稿者 axe : 03:27 (open) | コメント (0) | トラックバック (0) [ エンターテイメント, 映画 ]

2005年11月05日 (土)

CODE46

CODE46
邦題:CODE46
原題:CODE46
監督:マイケル・ウィンターボトム
脚本:フランク・コットレル・ボイス
出演:ティム・ロビンス、サマンサ・モートン
データ:2003年/イギリス/93分
鑑賞方法:レンタルDVD
評価:★★☆☆☆

ストーリー
 近未来の上海で"パペル"と呼ばれる滞在許可証を偽造していたマリア(サマンサ・モートン)は、その調査に訪れた既婚のウィリアム(ティム・ロビンス)と恋に落ちる。だが2人は同じ遺伝子を持つ者同士で、その関係は"CODE 46"という法律で禁じられていた。

CODE46
(1) 子作りの前に遺伝子検査を義務づける。遺伝子が100%、50%、25%同一の場合の受胎は許されない。
(2) 計画外の妊娠は胎児を検査すること。100%、50%、25%同一の場合は即中絶すること。
(3) 両親が遺伝子の同一性を知らない場合、法規46違反を避けるべく医療介入する。
(4) 同一性を知りながらの妊娠は、法規46に違反する重大な犯罪行為である。

インプレッション
こういう近未来の世界観大好きなんですよ。DNAレベルで、病気になりやすい国や地域があり、"パペル"という許可証がないとそこの地域にすらいけない。リアルで現実味があり、閉塞的な世界状況がよく描かれていました。

ただし、この点は多少説明不足で、よく読み取れていないとまったく分からなくなってしまうでしょう。そうなるとこの映画、ただ淡々と"男の不倫物語"と化してしまいます(笑)。"SFサスペンス"と題打ってますが、全然そんな話ではありません。もうちょい2転3転と、展開があればよかったかなーと思います。

個人的にはもうちょっと未来の世界観を期待してました。最後のオチも、身もふたもない・・・。そこに行き着くまでの2人の恋愛感情、絶望感、引き剥がされたときの失踪感をどう見せようとしていたのか。ちょっと疑問です。93分の上映時間がとても長く感じました。話についていけない人はもっと飽きてくるんだろうなぁ。

何の生産性もない終わり。いうなれば"何も問題ない"終わり。とにかく、終わり方がよければもうちょっとしまるのに・・・。飽き始めてきたけど、どんなラストになるのかを期待してモチベーションを保っていたって人は、見事に肩透かしを食うでしょう。賛否両論ある終わり方です。お世辞でも「衝撃のラスト」とは言えません。まるで制作費がなくて、打ち切りになったような・・・w。

投稿者 axe : 02:59 (open) | コメント (2) | トラックバック (1) [ エンターテイメント, 映画 ]

2005年10月22日 (土)

コンスタンティン

コンスタンティン
邦題:コンスタンティン
原題:CONSTANTINE
監督:フランシス・ローレンス
原作:ジェイミー・デラノ、ガース・エニス
脚本:ケヴィン・ブロドビン、フランク・カペロ
出演:キアヌ・リーヴス、レイチェル・ワイズ、シア・ラブーフ、ジャイモン・フンスー、マックス・ベイカー
データ:2005年/アメリカ/121分
鑑賞方法:レンタルDVD
評価:★★★★☆

ストーリー
 かつて2分間だけ自殺に成功したことで、天国行きを閉ざされたジョン・コンスタンティン(キアヌ・リーブス)。彼は肺がんで余命は1年。天国に行くために自らの特殊な能力を生かして、悪魔払いのエクソシストとなるが・・・。

インプレッション
キアヌ・リーブスの『マトリックス』以来のアクション大作です。VFXがすごいと言うことだが・・・なるほど。まんま『マトリックス』のスタッフでした(笑)。

余命一年を宣告されたキアヌのヒーローっぷりもいろんな意味で味がありました。以前と同じ"世界を救う救世主"でも、まったくキャラクターが違います。アメコミ独特な"ダークヒーロー"といった所だろうが、どうもありがちに思えて仕方がない。キアヌが演じるということで新鮮味を保っている感じだ。演技のほうは、カメラの前で特別演じている様な雰囲気はなく・・・。いいのか悪いのかは別としてね。

"ヒーロー物"なのだが、敵やVFXの効果を見ていると、シュワルツネッガーの『エンド・オブ・デイズ』に見えてくるのは僕だけだろうか。
ただ、地獄の描き方が面白くて、なかなか良かったです。もっと地獄でのシーンを見たかった。あ、でも無駄にお金がかかる気がするし、あんまり見てると目が疲れそうだからいいかな。さらに、宗教色が強いのも特徴。とっても強い。ここは評価が分かれるでしょう。苦手な人は星一つ減ります。

『コンスタンティン』の原作は、米DCコミックス社で大人向け作品を扱う『バーティゴ』から出版されている『ヘルブレイザー』シリーズ。"天国と地獄はこの現実の世界と紙一重に在る"という設定が面白い。最近、アメコミ原作の映画が増えているが、それもVFX技術の進歩によるものだと考えられる。「こんな映像が可能になったんだから、実写化してしまおう」という、非常にアメリカ人らしい考え方だ(笑)。
この勢いでいけば、いづれ『ドラゴンボール』が実写化される日も近いでしょう。

投稿者 axe : 23:07 (open) | コメント (2) | トラックバック (2) [ エンターテイメント, 映画 ]

2005年10月20日 (木)

マシニスト

マシニスト
邦題:マシニスト
原題:THE MACHINIST
監督:ブラッド・アンダーソン
脚本:スコット・コーサー
出演:クリスチャン・ベイル、ジェニファー・ジェイソン・リー、アイタナ・サンチェス=ギヨン
データ:2004年/スペイン・アメリカ/102分
鑑賞方法:レンタルDVD
評価:★★★☆☆

ストーリー
 極度の不眠症で1年も眠れず、病的に痩せ衰えた機械工のトレヴァー(クリスチャン・ベイル)。自宅で不気味な貼り紙を見つけ、新しい同僚に出会って以来、彼の周囲で奇妙な出来事が頻発する。誰かが自分を陥れようとしていると感じたトレヴァーは、疑心暗鬼になっていく。

インプレッション
けっこう淡々とストーリーが進んでく映画。
監督の手法なのか、客を裏切る演出が非常に細かく散りばめられてます。
それによって興味が保たれたまま衝撃のラストに行く感じで、そういう意味では飽きの来ない映画といえるでしょう。

見所は主演のクリスチャン・ベイルの、30キロ以上減量をしての鬼気迫る演技でしょうか。
だけど、演じる側として見れば、彼は演じてて楽しかったんだろうなぁと思う。
役作りは内面も重要だけど、あれだけ形から入れば(危険なくらいストイックな体系の変化)、どんな演技でも自然に普段とは変わってしまうはず。
それだけで、ある意味役作り完了なわけですから。

まぁ、クリスチャン・ベイルは『バットマンビギンズ』で歴代のバットマン役に見事抜擢された実力者なので、今回の内面描写もよく出来ています。
言わせてもらえば、少しストイック過ぎる演技なのかなと。
演出の指示以上にやっていたと思われます(仕方ないかもしれないけど・・・)。
ゴミ箱ひっくり返してメモを探すシーンなんか特に、必見です。

内容は、少しづつ謎が解けて行き、最終的には主人公本人がその謎にたどり着く、といったものなんですが、ストーリー自体はこの手のミステリー映画では割と"ありがち"。
製作者は「革新的な映画」といっていたが、革新的なのは主演の30キロ減量(プロモーションもそればっか)だけに思えてきてしまうのが残念。

最後に、この映画のキーワードでもある"不眠症"だが、不眠症になってしまった原因でもある"謎"については最後に判明するという形をとっている。
もっと随所に"不眠症"であることの描写が欲しかったなぁとは思います。
「1年寝てない」のも結末まで本当かどうか曖昧である。
場面転換で翌日になると、普通に寝てるんじゃないかとも思えてくる。
彼はしょっちゅうウトウトしてますが(笑)。

投稿者 axe : 23:34 (open) | コメント (10) | トラックバック (8) [ エンターテイメント, 映画 ]

2005年10月11日 (火)

トロイ

トロイ
邦題:トロイ
原題:TORY
監督:ウォルフガング・ペーターゼン
原作:ホメロス
脚本:デヴィッド・ベニオフ
出演:ブラッド・ピット、エリック・バナ、オーランド・ブルーム、ダイアン・クルーガー、ショーン・ビーン
データ:2004年/アメリカ/163分
鑑賞方法:レンタルDVD
評価:★★★☆☆

ストーリー
 美しく無謀なトロイの王子パリス(オーランド・ブルーム)は、愛するあまり他国の王妃を奪い花嫁にする。彼女を取り戻すため差し向けられたのはギリシャの大軍と無敵の戦士アキレス(ブラッド・ピット)。そして、史上最大の戦いの幕が開く・・・。

インプレッション
舞台も無事終わったことだし、ついに観れました。ブラピ好きの自分としては劇場で観たかったんですが、当時は諸々の事情があり、この時期まで観れずにいた作品です。

男を撮らせたらNO.1のウォルフガング・ペーターゼン監督の作品と言うこともあり、久々の大作に出たブラピの活躍を楽しみにしていました。
しかし、蓋を開けてみると何だこの淡々とした展開は・・・。歴史モノでドラマチックな展開はあまり期待しちゃいけなかった。ハリウッドの大物スターを贅沢なくらい淡々と描いていく。もちろんブラピの戦いは良かったし、役作りの肉体もバッチリ。
しかし、残らない。キレイ過ぎるのだ。もっとこう、男の戦いの"泥臭さ"を期待していたので、この描き方は少々肩透かし気味。オーランド・ブルームの駄目男っぷりはどうでもいいとして、当時のギリシャの環境だけを豪華に見せられた感じ。役に感情移入しきれないのはそのためか。

評価はブラピ作品と言うことで+1の星3つです。

投稿者 axe : 22:22 (open) | コメント (0) | トラックバック (1) [ エンターテイメント, 映画 ]

2005年08月31日 (水)

ソウ - SAW

ソウ - SAW
邦題:ソウ
原題:SAW
監督:ジェームズ・ワン
脚本:リー・ワネル
出演:リー・ワネル、ケイリー・エルウィズ、ダニー・グローヴァー、モニカ・ポッター
データ:2004年/アメリカ/103分
鑑賞方法:レンタルDVD
評価:★★★★☆

ストーリー
老朽化したバスルームで目覚めたアダム(リー・ワネル)とゴードン(ケアリー・エルウェス)。足は太い鎖で繋がれ、二人の間には自殺らしい死体、そして部屋にはいくつかのアイテム。二人は状況を把握し、脱出しようと試みるが・・・。

インプレッション
これいい、面白い。観る前に思っていた印象を、とってもいい意味で裏切ってくれました。もっと残虐な感じのパニックホラーかと思ったら、実はソウでもなく(笑)。最後までじっくりと伏線が張られていて、そしてそれを無駄なく消化していき、そういう意味ではとてもキレイな作りと言っていいかも(お約束的な感じもね)。

閉鎖的な空間で強制的に巻き込まれていく作品として、ビンチェンゾ・ナタリ監督の『CUBE (CUBE2)』等とよく比較されているが、ただ"似ている"や、"同じ感じ"ではなく、こういった"設定そのもの"の面白さを、改めて昇華させている。最後まで引き込まれ、興奮して観ることができるでしょう。"ジグソウ"という猟奇的な犯人を追っていく様は、まるで『セブン』ような緊迫感です。刑事役のダニー・グローヴァーがモーガン・フリーマンに似ているってのもあるけど(笑)。

原案、そして主演も務めているリー・ワネルは、実は『マトリックス リローデッド』で救世主ネオを慕う、アクセル役をやっている人です(後で知ってビックリ)。ジェームズ・ワン監督と低予算でこの映画をヒットさせ一躍脚光を浴びたらしいです。低予算でヒットした作品と言えば、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』。この作品も恐怖の実態がなく、それに翻弄されて行くパニックホラーという事で、どこか同じものを感じます。コッチはなんも消化しないで終わっちゃうけどw。

早くも、『SAW2』の制作が決定しています。果たしてこの作品をどう続けていくのか? 同じ登場人物を使っていくと『羊たちの沈黙』シリーズのようになりそうな予感が・・・。楽しみに待ってましょう。

投稿者 axe : 21:48 (open) | コメント (5) | トラックバック (14) [ エンターテイメント, 映画 ]

2005年07月26日 (火)

スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 (更新中)

舞台も終わって、念願の『スターウォーズ エピソード3』を観てきました!!

レビューは家のPCで・・・


---<更新中です>---

スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
邦題:スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
原題:STAR WARS EPISODE III / REVENGE OF THE SITH
監督・脚本:ジョージ・ルーカス
出演:ヘイデン・クリステンセン、ユアン・マクレガー、ナタリー・ポートマン、イアン・マクディアミッド、サミュエル・L・ジャクソン
データ:2005年/アメリカ/141分
鑑賞方法:TOHOシネマズ南大沢 (プレミアスクリーン)
評価:★★★★☆

ストーリー
 クローン大戦が勃発し、アナキン(ヘイデン・クリステンセン)とアミダラ(ナタリー・ポートマン)の秘密の結婚から3年後、分離主義者の勢力はますます拡大。共和国側は窮地に追いこまれていた。アナキンはシス卿のダース・ティラヌス(クリストファー・リー)を死闘の末に倒すが・・・。
アナキンはいかにしてダースベイダーとなったか、銀河帝国はいかにして成立したか、ルークとレイアの出生、ジェダイはなぜ絶滅寸前に追い込まれたか。全ての謎があきらかになる。

インプレッション

投稿者 axe : 23:01 (open) | コメント (0) | トラックバック (0) [ エンターテイメント, 映画 ]

2005年03月18日 (金)

隣のヒットマンズ 全弾発射

またまた最新作(無料w)。
前作『隣のヒットマン』があまりにも自分のなかで大ヒットだったので借りちゃいました『隣のヒットマンズ 全弾発射』。

隣のヒットマンズ 全弾発射
邦題:隣のヒットマンズ 全弾発射
原題:THE WHOLE TEN YARDS
監督:ハワード・ドゥイッチ
脚本:ジョージ・ギャロ
出演:ブルース・ウィリス、マシュー・ペリー、アマンダ・ピート、ケヴィン・ポラック、ナターシャ・ヘンストリッジ
データ:2004年/アメリカ/98分 (ギャガ=ヒューマックス)
鑑賞方法:レンタルDVD
評価:★★★☆☆

ストーリー
 4年前に死んだことになっている伝説の殺し屋、ジミー(ブルース・ウィリス)は今や"カリスマ主夫"と化していた。そんな折、元妻のシンシア(ナターシャ・ヘンストリッジ)が誘拐されたと連絡が入る。

インプレッション
"全弾発射"なんてサブタイトルあったのか・・・。これが付くだけでとたんに、B級映画っぽく聞こえてしまう(まぁ、そういうコンセプトなのだろうけど)。むしろ無いほうが良かったかと。

もうね、このコンビは大好きです。
ブルース・ウィルスが脇に見えてしまうくらいマシュー・ペリーが立ってます。ブルース・ウィルスは役回り(元伝説の殺し屋)を楽しんでる感じがして、一般人(歯科医)のマシューとの対比がより楽しめる。ただ、あんな歯科医はいませんw。

この映画、全般のノリがアメリカンコメディって感じで、とても楽しい。それでいてスケールがハンパじゃない。日本じゃこういうのは間違っても作れません。
古典的とも思えるギャングとのやり取りなんて、見ていて噴出しそうになってしまいました。しかし、本人達は殺るか殺られるかで大真面目(笑)。お約束です。
前作と監督が変わって、少しお話の毛色が変わってますが、役者のテンションは変わってません。

アメリカのホームドラマをそのままスケールを大きくして映画にしたって感じですな。
勢いは前作のほうが感じられたけど、笑いのセンスは大好きです。ストーリーの端々にみられるこだわりのネタw。
最後のどんでん返しも“お約束”なんですが、やっぱりエンターテイメントとして見ていて気持ちがいい。わかってるなぁ、という映画です。

しかし、ストーリーの見せ方としてはちょいと難あり。目的がいまいち伝わりにくいんですなぁ。結局最後の最後でわかるんですが。別にそこで言わんでも。はよう納得させてくれよと。変なストレスがたまってしまいました。

がっつりではなく、気軽に観れる上級のエンターテイメント作品・・・かな。

投稿者 axe : 23:18 (open) | コメント (0) | トラックバック (1) [ エンターテイメント, 映画 ]

2005年03月10日 (木)

コラテラル

地元のレンタル屋の無料券があったのでビデオを借りてきてトム・クルーズ主演の『コラテラル』を観た。
出たばっかの最新作らしい。無料で2泊も借りれちゃった。

コラテラル
邦題:コラテラル
原題:COLLATERAL
監督:マイケル・マン
製作総指揮:フランク・ダラボン、ロブ・フリード、ピーター・ジュリアーノ、チャック・ラッセル
脚本:スチュアート・ビーティー
出演:トム・クルーズ、ジェイミー・フォックス、ジェイダ・ピンケット=スミス、マーク・ラファロ、ピーター・バーグ
データ:2004年/アメリカ/120分 (UIP映画)
鑑賞方法:レンタルDVD
評価:★★★★☆

ストーリー
 タクシー運転手のマックス(ジェイミー・フォックス)はロサンゼルスで12年間まじめにタクシー運転手という職業をこなしていた。ある日、客として乗せた女性検事アニー(ジェイダ・ピンケット=スミス)との会話をするうちにささやかだが心が通じ合い、アニーはマックスに自分の名刺を渡して車を降りる。

インプレッション
この映画、トムは珍しく(?)本格的な悪役を演じていて、超一流の殺し屋の役だ。タイトルの「コラテラル」は"巻き込まれる"、"巻き添え"という意味で、ささやかな野望を持って生きていた平凡なタクシー運転手マックスが5人の殺しを依頼された殺し屋ヴィンセントを拾ってしまった事から、事件に巻き込まれて行くという内容の話だ。

何がすごいってこの映画、見やすい!! ほとんどが車内での撮影に加え、カメラワークが緊張感を引き出す役者の始点に限りなく近づけてあって、映画にしては珍しいくらい寄り(アップ)の画が多いのだ。
なのに観やすいのは、ストーリーのおかげだろう。シンプルな導入と、足にならざるを得ないタクシー運転手というわかりやすい展開でぐいぐいと引き込まれてしまう。
また、この映画はフィルムではなく全編通してデジタルカメラを用いて撮影しているので、車内、夜という光量が少ない場所でもきっちりと引き締まった画になっている。なんせ役者が、暗すぎて自分が写ってるか心配したらしい。

殺し屋トム・クルーズの演技は、決して派手さは無く、動きも「憎い」と思わせる部分などはまったく無いのだが、淡々と任務をこなしていく一流の殺し屋の姿はリアルでとても引き込まれる。
トム・クルーズの動きの端々にそのような意識が見受けられ、この映画の見易さに一役買っているのだと思う。非常にクールだ。そこは、男をかっこよく描く監督マイケル・マンの手腕なのだろう。

ストーリー、テンポ、見せ方と役者。どれをとっても非常に良くできた作品で、十分に満足感は得られた。"当たり"の部類で間違いないだろう。
しかし、話の終わり方は賛否分かれるところだと思う。個人的にはもうちょいと閉めて欲しかったかな。だが、そこでこの作品の評価が変わってしまうほどでは無いのだけれども。

投稿者 axe : 23:21 (open) | コメント (4) | トラックバック (3) [ エンターテイメント, 映画 ]

2005年01月27日 (木)

東京タワー tokyo towar

Tokyo Towar
邦題:東京タワー tokyo towar
監督:源孝志
原作:『東京タワー』 江國香織
出演:黒木瞳、岡田准一、松本潤、寺島しのぶ、宮迫博之
データ:2004年/日本/126分
鑑賞方法:吉祥寺東宝・オデヲン座・スカラ座・セントラル
評価:★★★☆☆

ストーリー
大学生の透(岡田准一)は20歳年上の美しい人妻・詩史(黒木瞳)と出会い、恋に落ちた。
それから3年経って、透と詩史は密やかに愛し合っていた。透の友人である耕二は、主婦の喜美子と出会い同級生の彼女よりも、夢中になってしまう。静と動、対照的な二組のカップルだったが、東京タワーが見える街の中で、求め合い、愛し合う気持ちが強まっていくうちに、周りの人々を巻き込み心のバランスは崩れていく。
そして、二組の恋人たちは試練と運命の中、それぞれのやり方で自分の思いに決着をつけようとする・・・。

インプレッション
稽古前に吉祥寺の映画館で『東京タワー』を見る。稽古でその話をすると、まず聞かれるのがなぜか「エロかった?」なんですけど(笑)。宣伝に少し問題があったのかな? 一体みんなは、どんな映画として認知しているんでしょうかw。

正直な感想としては、日本でもこういうLOVEストーリーができるのか、と。そして全編通しての岡田君の気持ちがゆっくりとしていて、不倫の映画のはずなのになぜか落ち着く。撮り方がとてもキレイなんです。
まとめ→エロだけじゃありません!! でも、エロじゃない、とも言い切れません!!!(笑)

投稿者 axe : 23:35 (open) | コメント (0) | トラックバック (0) [ エンターテイメント, 映画 ]