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原題:LIVE FREE OR DIE HARD
監督:レン・ワイズマン
製作:ブルース・ウィリス、ジョン・マクティアナン
脚本:マーク・ボンバック
音楽:マルコ・ベルトラミ
出演:ブルース・ウィリス、ティモシー・オリファント、ジェフリー・ライト、マギー・Q、ジャスティン・ロング、メアリー・エリザベス・ウィンステッド、ケヴィン・スミス
データ:2007/アメリカ/129分 [20世紀フォックス]
鑑賞方法:MOVIX 橋本 (8番シアター) [先行レイトショー]
評価:★★★★★
ストーリー
デジタルによって制御されている全米の都市機能の壊滅を狙う謎のサイバーテロ組織が動き出し、システムがテロによって攻撃されようとしていた。アメリカ政府ですら機能不全に陥ってしまう緊急事態のなか、これまで幾度となく危機を救ってきた元刑事のジョン・マクレーン(ブルース・ウィリス)が、再び事件解決に乗り出す。
(シネマトゥデイ)
インプレッション
先行レイトショーで観て来ました。シリーズ4作目のダイハードはサイバーテロとの戦いということで、緻密な頭脳戦かと思ってたんですが、全然そんなことは無く、痛快アクション全快の超大作映画でした。
純粋に面白い。ここまで何も考えずにのめりこんで観れたのは久しぶりでした。アクション映画の決定版とあって、期待通り最高のアクションシーン、贅沢なエンターテイメント大作に仕上がっています。
今回のサーバーテロは、現実の事件や大統領の名前が出来てきてアメリカ全土を巻き込む事態に発展します。そのため、今作の規模はとてつもなく大きくなってるんですが、描写がとてもリアルで、こんなにありえない事態なのに一つ一つの事態を丁寧に見せていくので、矛盾を感じないで (多少の突っ込みどころはある)その事件が巻き起こってる世界に没頭できる緻密な脚本です。
もうね、ものすごい構成力なんですよ。ここまでややこしい全米を巻き込んだサイバーテロを、非常に分かりやすく見せ、なおかつ"アクション超大作"という部分は全く失われていない。さらに驚くのはFBIや全米をまきこむ規模の事件なのに登場人物がとてもうまく絞られていて、観客は少しの主要人物を把握するだけで映画にのめりこめます。すごすぎますよホント。エキストラの数は半端じゃないけど。
完全な現代アクション映画です。「他の国じゃこんなの撮れませんよ」ってなぐらい、本気を出したハリウッドを見せ付けられた感じでした。VFXだけに頼るんじゃなく (もちろん使いまくってるんだろうけど全く分からない)、ちゃんとしたカーアクションや銃撃戦、ここまでの正統派アクションは久しぶりに見た気がしました。ビームも呪いも超能力も、超人的なパワーも空を飛びまわる輩も出てきませんもの。さらにアクションシーンの見せ方がとても秀逸で、よくありがちな、早すぎるカメラワークによる何をやっているのか分からないような状態は無く、それでいてテンポよく戦闘が進んでいきます。多種多様な攻防戦はもう観ていて脱帽。途中、笑うしかないくらい圧倒されてました。
基本エンターテイメントなので、主人公は死にません。その修羅場のくぐり方はありえないけど、最高にカッコイイ。宣伝ではデジタル対アナログの構図をうたってるんですが、デジタル派のサイバーテロリストは全然肉体強行突破だし (笑)、なんだか、強化人間のような怪しげな動きをする敵もちらほら。後から監督が『アンダーワールド』のレン・ワイズマンと知って納得しましたが。
一方、それに対抗する無敵の男ジョン・マクレーンはアナログ派ということですが、一見ド派手な戦闘でも、戦い方がものすごく緻密で、むしろ敵よりもぜんぜん頭使ってる感じがします。
とにかく、ブルース・ウィルスがかっこ良すぎるんですが、よくある有名俳優を前面に押し出した映画ではないんです。ブルース・ウィルスではなくジョン・マクレーンの映画といった感じで、破天荒でありながら根本的には家族と国を愛していて、むやみに人が傷つくのを許せない正義感を持ったマクレーンの人物像はシリーズ1作目から少しもブレてません。
今回は相方となる凄腕ハッカー、マット・ファレルのジャスティン・ロングとは親子ほどの歳の差もありながら、見事に包容力を見せつけています。『アルマゲドン』といい、完全に親父俳優の座を確立しましたね。もう言い切っちゃいますが、間違いなく世界一かっこいいハゲです。
20年前の第1作目『ダイ・ハード』が32歳、今作で52歳となった彼はどんどんかっこよくなっている気がします。
多少、"ある部分"の欠損は認められるものの、確実に前作よりもかっこいいぞブルース!
今回は、歳をとったありのままのマクレーンを見せたかったので、「あえてカツラは使用しなかったんだ」とインタビューで語ってました。どこまで本気なのかw
少し気になったのが劇中にたびたび出てくる"ファイアーセール"という単語。これは、字幕では「投げ売り」と表現されていたんですが、そもそも"ファイヤーセール"とは国のインフラに対する組織的なサイバー攻撃を意味するハッカーのいわゆるスラングであって、直訳してしまうとニュアンスが違うと思うんだが・・・どうなんでしょう戸田奈津子さん。
もともとこういった専門用語系の字幕はきちんとニュアンスを理解している人じゃないと妙ちくりんな訳になってしまうので、もうちょっと和訳に注意してほしい。
「投げ売り」だと"バーゲンセール"になってしまうので、なんとも締まらない。そのまま「ファイヤーセール」でよかったと思うんだけどなぁ。日本人が理解できない単語じゃないんだし。
だいたい、スラングをそのままの字面で訳しちゃうと意味が歪んでしまうだろうに。たとえば、「萌え」とかね (「sprouts (芽を出すこと)」だとまったくもって意味不明)。
『ダイハード』は今回でシリーズ4作目になりますが、面白いのは日本での興行成績。実はシリーズを重ねるごとにハネ上がっているんです。
『ダイ・ハード1』:約18億円
『ダイ・ハード2』:約51億円
『ダイ・ハード3』:約72億円
これはシリーズ物には非常に珍しい現象で、アクション大作であるということとジョン・マクレーンという人物像だけ知っていれば大丈夫という間口の広さから来ているものと思われます。シリーズを重ねるごとにそれだけ規模も大きくなっていますが。
とりあえず、迷っている映画があるなら観ておいて絶対に損はないです。もちろん、前作を全く見ていなくても楽しめるのでご安心を。頭を空っぽにして観に行きましょう!!

コメント (6)
TBどうもです。
わたしも、実は今の潔い頭の方がカッコよく思ってたりして。。
間違いなく、世界一かっこいいハゲにおひとりですねw
投稿者: たいむ | 2007年6月25日 17:22
日時: 2007年6月25日 17:22
>>たいむ さん
コメントありがとうございます。
今回、ボクの中ではジダンを超えてしまいましたw
映画の中でもさりげなく「毛」のネタが盛り込まれてたりとサービス精神旺盛なブルースでした。
あの大作映画も、セルフパロディ的に使われていて、知ってる人はニヤリとしてしまう台詞もちらほら。
投稿者: axe | 2007年6月25日 18:17
日時: 2007年6月25日 18:17
axeさんこんばんわ。
TBから来ました^^
なるほどファイアーセールはスラング用語だったんですね。自分も投売りにはいまいち意味合いが感じられなかったので、納得です。
ダイハード4.0は3を超える興収となるか見物ですね^^
投稿者: まさ | 2007年6月25日 21:09
日時: 2007年6月25日 21:09
>>まさ さん
こんにちは、コメントありがとうございます。
今回は以前にもましてプロモーションがすごいので、超えるんじゃないかと睨んでるんですが、
この時期は大作映画がひしめき合っててものすごいことになってますね・・・。
「パイレーツ」、「ハリーポッター」、「レミー」、「シュレック」、「スパイダーマン」、「トランスフォーマー」・・・、
「西遊記」は・・・どうか分かりませんが。
個人的には「舞妓Haaaan!!!」と「キサラギ」が気になってしょうがないです。
投稿者: axe | 2007年6月26日 10:35
日時: 2007年6月26日 10:35
書き込み有難うございました。
ジョン、随分と減りましたね・・・ 髪の毛。
それと、以前ほどのボヤキが無く、自ら試練に立ち向かっていく姿は、従来のイメージを変えようとしているのでしょうかね?!
アメリカっぽい映画でなかなか面白いと思います。
また、私のブログにも遊びに来てください〜
投稿者: Canuck | 2007年6月27日 23:51
日時: 2007年6月27日 23:51
>>Canuck さん
どうもです。
コチラこそコメントありがとうございます。
確かに今作はボヤキが減りましたね。
ボヤいてる暇がないくらい大変だったのかな。
今回は閉鎖空間での展開ではなくあっちへこっちへ飛び回っていたのでw
投稿者: axe | 2007年6月28日 01:33
日時: 2007年6月28日 01:33