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劇団ZAPPA『風 -ふう-』DVDダイジェスト

去年の9月に出演し、新選組の土方歳三を演じさせていただいた劇団ZAPPA第17回公演『風-ふう-のDVDがこの夏(『空-SORA-』の公演中)に発売予定なんですが、それに先駆けダイジェスト映像が見れるそうです。
映像は、小劇場を中心とした舞台撮影や映像制作を手がけているcojinproject (コウジンプロジェクト)さんのYouTubeチャンネルで公開されております。

劇団ZAPPA 第17回公演 『風 -ふう-』ダイジェスト (2:52)


来月に本番を迎える劇団ZAPPA第18回公演『空 -SORA-に興味のある方はぜひ一度見ていただきたい映像です。
この動画を見れば「劇団ZAPPA」という団体の熱量や迫力、作品の雰囲気が伝わると思いますので。

ボクの出演している嵐チームとは別の「颯チーム」がダイジェスト映像で使われているので、ボクの土方歳三を見たい方は劇場に置かれているDVDを御覧ください!

本番1ヶ月前切りました

空 -SORA-は先日台本も脱稿し、いよいよ1ヶ月前を切りまして稽古にも新しい風が吹いてきております。
本番は2014年8月21日(木)-31日(日)までの10日間。全18ステージに向けて最高の舞台をお届けいたします!まだまだ特典付きの前売りチケットはご用意できますのでご興味ある方はメールやメッセージ、SNS等どのような手段でもかまいませんのででボクにご連絡下さい!

『空 -SORA-』 台本脱稿とか前売り特典とか

台本脱稿7月29日の稽古にて、無事に台本が脱稿しまして本作品すべての内容が役者の手に渡りましたー!!
遅いか早いかは別として、とにかく嬉しい。見てください、みんなのこの晴れやかな笑顔(笑)。
早速最後までの本読みをしたんですが…、改めてこの作品のもつパワー、内容に圧倒されました
出演者で共有したこの「空気」、「衝撃」を何倍にもしてお客様に届けたい。早くこの作品を観ていただきたい、と改めて思いました。

同時に前売り特典である「ZAPPAタオル」が出演者に1枚ずつ配られました。
現在前売り券で席をご予約いただいたお客様にはこちらのZAPPAオリジナルスポーツタオルがついてきますので是非ご予約はお早めに!

いやぁ本当にワクワクします。演ってるこっちが楽しくてたまらない。
一本のスジが通ったところで出演者一同ベクトルを合わせ本番に向けて駆け抜けたいと思います!

粗通しの空気

台詞合わせ暑い暑い毎日が続いてます。稽古場の空気も、とても熱くて、サウナの中で稽古をしているような状態です。

昨日は台本が7割くらいきている中で、僕ら天チームの初めての粗通し。
といっても、いま来ているうちの半分くらいまでの粗々通しなんですが。

しかし通った。通りましたよ。まだまだ自分がばったばたしていてまったく客観的に見れていないんだけれども、今日は逆班、晴チームの粗通しになるのでとても楽しみだったりします。
裏から見る自分たちの芝居もそうですが、自分でやっているよりもやや俯瞰で感じることができるんですよね、空気を。
アツい空気が。

楽しもう。

跳ぶこと、飛ばされること

釣られているわけではない。いやあ楽しい。稽古をするたびにやりたいことが増えてくる。やらせたいことよりも自分がやりたいことがここまで多いのも久しぶりかもしれない。心底、共演者に恵まれていると思います。

跳ぶということは、重力に逆らい地面を蹴り、一時的に身体を宙に浮かすということ。普段、無意識にやっているようでも、足の力の入れ具合や身体のバランス、すべてが揃って初めて”跳ぶ“ということが成立します。

殺陣やアクションでは、実際に当てたり切ったりしないので (当たり前ですが…)、そこにない動きや力を自ら加えて動くという事が必要です。しかしこれは自分だけでやっていては殺陣として成立しません。
相手との間合いやタイミング、息があって初めて成しうるものであって、これは芝居でも全く同じなわけです。

飛ばされるということは相手の力がこちらに加わり (というように見せ)、自分の身体が宙に浮くということを表現しなくてならないのです。
相手との信頼がないと飛べません。跳ぶ方も飛ばされる方も。

今回演じる役の勝 海舟は特にそう。
隣に並ぶ共演者の力を借りて、舞台上で思う存分跳ね回りたい。

[空 -SORA-] キャスト表

8月末に出演する舞台、劇団ZAPPA第18回公演『空 -SORA-』の正式なキャスト表、チーム組み分けになります。決定してから正式発表までが少し遅くなりましたね。
今回は大きなテーマとなるのが幕末の勝海舟の話なので、役名に時代を動かすメンツがとても多いのが印象的。

劇団ZAPPA 第18回公演
『空 -SORA-』
東京芸術劇場 シアターウエスト
2014年8月21日(木)~8月31日(日)

このブログでも書いていた通り、約1週間のキャストオーディションによって選出されたこのメンバーで本番に臨むことになるんですが、両チームとてもいい組み合わせになったと思います。
今回のチーム名は”天 (てん)“と”晴 (はる)“。両チーム読み合わせると「天晴 (あっぱれ)」となっており、各チーム9公演づつの全18公演10日間を駆け抜けます。

ボクはチームでの本役出演となり、勝海舟を演じます。

『空 -SORA-』キャスト表

役名 天 (てん) 晴 (はる)
勝 小吉 七原 靖 澤田正俊
勝 海舟 斧口智彦 北田拓朗
島田虎之助 あやいち 大西 達之介
男谷精一郎 小菅達也 神山克己
新門辰五郎 高島大幹 大河原 啓介
小栗上野介 松永直樹
山岡鉄太郎 谷 優貴 松橋太郎
小栗又一 網切幸大 東城貴之
天野八郎 小森谷 朋基 茂木 真之郎
渋沢成一郎 榎本拓未 西田博威
浮田幸吉 岩﨑一洋 田中正紀
亀助 岡田昌也 山口温志
若頭 山口温志 岡田昌也
すずめ らむ ひらはら ももゑ
そら 冨山華園 三島冨美子
おかね 花園ヨーコ 降旗美萌
おふく 池田 奈美子 五十里 直子
ばば 五十里 直子 池田 奈美子
おのぶ 田巻愛夢 木村江里子
瓦版屋 他 矢ヶ崎 昌也

34名

前回、劇団ZAPPA第17回公演『風 -ふう-』では36名でしたが、今回ほぼ同じ水準での人数ですね。
総勢34名のうち、男女比率は男性24名に対し女性10名となります。

今回は”勝海舟“という役を演じさせてもらいます。日本の歴史上で稀代の外交手腕と先見の明を持ち得た政治家であり、「幕末の三舟」とも呼ばれるまりにも有名な人物です。

この役は、初演から劇団ZAPPAの看板役者である南さんが演じていた役であり、この作品での主役となります。
この『空 -SORA-』自体、僕にとって非常に思い入れの強い作品なので、また違った立場でこの作品に関われるということが嬉しいです。

今回のキャスト陣も頼もしいメンツばかりで、不安やプレッシャーよりも楽しさのほうが上回っている状態。それってつまり、まだ自分の中にそびえる大きい壁をニヤニヤ眺めているような感じなんですね。
これから稽古では実際にいろんな壁にぶち当たることでしょうが、足掻いて足掻いて楽しみ抜いてやります。

動く動く

稽古今週は少し台本が来て、皆だんだんとそれぞれの役のディティールが固まってきた感じですかね。
もちろん自分が思っているソレと、共演者が思っているソレと、演出家が思っているソレはそれぞれ違うんでしょうがね。

ただ今週は、あまりできなかったシーンを、ある2人の役者と自主練などで自由に作ることができた。まだまだ固めてなくて、こねくり回している最中なんですが、これがまあ楽しいのなんのって

関わり自体は少ないんですがわりと重要なシーンで、ぼくを含め3人ともいい意味でタイプが違うというか、まあ楽しいんですよ。
ひとりはこちらの意図、ベクトルの細かい修正をきちんと理解してもらえる頭の回転が速い柔軟な役者さん。もうひとりは狙いなど関係なく動き、迷いなく突き進める、しかしそれが最大の長所と言えるいい意味で馬鹿な役者さん

こんな3人が同じ板の上に立ってある軸を入れ、その軸を合わせていくんだけど、これを定めていく作業がとにかく楽しい

台本がもらえること、自分が魅せるべき台詞が台本上に存在するというこがどれだけ幸せか、稽古中にひとりで実感しております。

視られるセンス

視られる梅雨の雨を縫うように稽古に望める環境に感謝。
雨にふられず、傘も待たずに集中できる状態が続いております。

台本が来るたびに少しづつこの役のディティールが出来上がっていくんだけど、まだまだ試行錯誤を繰り返したい。
完全に固める前に、できるだけ”遊びの幅”を持たせたままでこの役をこねくり回したい。
相手との距離感を共有して少しづつ少しづつ。
新しいシーンに刺激をもらいながら全体の構成をコツコツと叩きながら確かめていく作業。

やれることがどんどん湧いてくるので、もっと芝居がしたい。
自分も相手も巻き込んでストレートに立ち回りたい。

ゼロ・グラビティ

ゼロ・グラビティ邦題:ゼロ・グラビティ
原題: Gravity
監督: アルフォンソ・キュアロン
脚本: アルフォンソ・キュアロン、ホナス・キュアロン
製作: アルフォンソ・キュアロン、デヴィッド・ハイマン
製作総指揮: スティーヴン・ジョーンズ
音楽: スティーヴン・プライス
撮影: エマニュエル・ルベツキ
編集: マーク・サンガー、アルフォンソ・キュアロン
製作会社: ヘイデイ・フィルムズ
配給: ワーナー・ブラザーズ
出演者: サンドラ・ブロック、ジョージ・クルーニー
データ: 2013年/アメリカ/91分
鑑賞方法:レンタルBlu-ray
評価:★★★★☆ 80点

ストーリー

地表から600キロメートルも離れた宇宙で、ミッションを遂行していたメディカルエンジニアのライアン・ストーン博士(サンドラ・ブロック)とベテラン宇宙飛行士マット・コワルスキー(ジョージ・クルーニー)。すると、スペースシャトルが大破するという想定外の事故が発生し、二人は一本のロープでつながれたまま漆黒の無重力空間へと放り出される。地球に戻る交通手段であったスペースシャトルを失い、残された酸素も2時間分しかない絶望的な状況で、彼らは懸命に生還する方法を探っていく。

(シネマトゥデイ)

インプレッション

壮大な宇宙空間を舞台に、事故によって宇宙に放り出された宇宙飛行士が無事帰還するための孤独な戦いを描くSFサスペンス。
ジャンルとしてはSFサスペンスとなっているが、単純な分類では表せないくらいこの懐が広い作品となっている。
驚くことに出演者はたったの2人。始まりから終わりまでの93分間をサンドラ・ブロックジョージ・クルーニーで見せきっているのである。
孤独の奮闘というだけにメインは主人公のサンドラ・ブロックなのだが、普段では想像もつかない (身近ではない)宇宙空間で客観的に状況を伝えるのが劇中この2人のリアクションだけなので、パニックに陥りそうな彼女に対し余裕を持った老練の宇宙飛行士役であるジョージ・クルーニーを置くことでより危機的状況への絶望感が湧くうまいキャラクターの対比だと思う。
これにより感情移入がしやすくもなる。

90分間宙ぶらりん

特筆すべきはカメラワークで、無重力の宇宙を漂う方向感と事故が起こった時の縦横無尽のカメラワーク、そして時には役者目線に切り替え観客を90分ものあいだ無重力に没入させることができている。『トゥモロー・ワールド』のレビューときも書いたが、とにかくこのアルフォンソ・キュアロン監督の世界観の見せ方が好き。
しかも宇宙のきれいなこときれいなこと。船外活動中や宇宙に漂っている危機的状況の時でもずっと変わらず壮大で美しい地球が背景として存在しています。ずっとです。
これがとにかく綺麗すぎる。背景の地球はNASAで公開されている画像よりもしっかり鮮明で美しく、ゆっくりと回っており、昼と夜があり、大陸や夜景なども見えるんです。この背景見ているだけでもため息が出てしまう。

全体的に高いクオリティ

全体の落とし所もとても綺麗。綺麗すぎて少しアレだけど、何よりもこの映像美に酔いしれている90分なのでそれだけで十分に満足感は得られました。
身近では考えられないような場所で窮地に陥っている状況をとてもリアルに、わかりやすく、そこにいるかのように体感させる映画だと思う。この”体験“は十分にエンターテインメントとしても成立していると思う。

この映画は汎用型の3D変換ではなく撮影段階から特殊な方式で3D専用に作製されているので、一般的な3D映画の立体感よりも遥かにすごいらしい。監督からも「2Dと3Dではまったく違う映画になる」とも言われているくらい。できれば映画館で、座席も動く4Dで宇宙に投げ出されてみたかったです。

風立ちぬ

風立ちぬ邦題:風立ちぬ
監督: 宮崎 駿
脚本: 宮崎 駿
原作: 宮崎 駿
製作: 奥田誠治、福山亮一、藤巻直哉
主題歌: 荒井由実 「ひこうき雲」
撮影: 奥井 敦
編集: 瀬山武司
製作会社: スタジオジブリ
音楽: 久石 譲
配給: 東宝
出演者: 庵野秀明、瀧本美織、西島秀俊、西村雅彦、スティーブン・アルパート、風間杜夫、竹下景子、志田未来、國村隼、大竹しのぶ、野村萬斎
データ: 2013年/日本/126分
鑑賞方法:レンタルDVD
評価:★★★★☆ 70点

ストーリー

大正から昭和にかけての日本。戦争や大震災、世界恐慌による不景気により、世間は閉塞感に覆われていた。航空機の設計者である堀越二郎はイタリア人飛行機製作者カプローニを尊敬し、いつか美しい飛行機を作り上げたいという野心を抱いていた。関東大震災のさなか汽車で出会った菜穂子とある日再会。二人は恋に落ちるが、菜穂子が結核にかかってしまう。

(シネマトゥデイ)

インプレッション

何度目なのかは分からないが、宮崎駿監督の長編アニメーション映画引退作品。
いままでの作品のようにファンタジーな世界観やキャラクターは一切登場せず、人物、描写ともにリアルに描いた珍しい作品となった本作。
唯一ファンタジー要素が見られるとすれば主人公の夢の描写くらいか。
この夢のシーンがなかなか良かったので、もっと増やしてもらいたかったくらい。

人の声による効果音

今作中では、すべてのSE (効果音)を「人の声」で録音しているらしいが、なるほど聞いてみると確かにプロペラ音やエンジン音がしっかりと口から発せられているのがわかる。
これは作中にでてくる地鳴りなどの効果音でも使われているのだろう、不思議な不気味さが出ていてとても良かった。

ドキュメンタリーのような淡々とした描写

時代背景では戦争を背景にしているが、「美しい飛行機を作りたい」という想いのみを貫いた主人公のお話で、ポスターや宣伝ではヒロインとの愛がメインとなるのかと思った。が、全くそうでもなく、確かに愛はあるが、軸には飛行機を作るという主人公の話しであることには違いない。
もっと感動を誘うような演出はやろうと思えばいくらでも出来るだろうがあえてしていないのだろう、実に淡々と話を進めていく印象だった。

主人公の堀越二郎の声を務めた『エヴァンゲリオン』の監督でもある庵野秀明さんは…うん、まぁまさにあのしゃべり方が”狙い“であるんだろうし効果的に狙い通りだったかどうかは疑問だが、キャラクターとして成立はしていたのでまぁ淡々としてよかったんだろうからこれ以上は書かない
ヒロインに関してはとても素晴らしかったです。最近でも珍しいくらいヒロイン然としている華のある人物だった。だからこそもっと見たくなってしまうのだが、前半部分はほとんど出てこないので時代背景を鑑みてもやはり少しだけ展開が急に感じてしまう。

飛行機のうような作品

前半の夢の導入からの日本歴史上の大災害 (あえてこう書くが)までのくだりは見せ方、演出、とても素晴らしく、まさに引きこまれた。
強いて言うと個人的にはあの前半までの流れが「山場」だったと言ってもいいくらいだった。

全体的なクオリティはさすがのという他なくとにかく動いている人物や背景の人々を見ているだけでため息が出るくらい細かく動く。それだけでも見る価値があるくらい。
こういった見せ方が、宮﨑駿監督がずっと追っていたアニメでしかできない線なのかどうかは分からないが、先ほど書いた山場での「大災害」での地面の描写などは、まさにアニメでしかできないそれだった。

前半に飛ばすときに用いる力のピークを持って行き、後はその出来上がった話のベースで発生した揚力のみで展開していき、情景や感情移入する箇所、山場などをあえて作るようなやり方はせずに客観的に促していく。後半はいい意味での「惰性」で話の終わりを着地させていくという、まさに飛行機のうような作品なのかもしれない。