ターミネーター4

レビュー
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ポスター
邦題:ターミネーター4
原題:TERMINATOR SALVATION
監督:McG (マックジー)
製作:デレク・アンダーソン、ヴィクター・キュビチェク、ジェフリー・シルヴァー、モリッツ・ボーマン
脚本:ジョン・D・ブランケート、マイケル・フェリス、デヴィッド・キャンベル・ウィルソン
音楽:ダニー・エルフマン
撮影:シェーン・ハールバット
編集:コンラッド・バフ
出演:クリスチャン・ベール、サム・ワーシントン、アントン・イェルチン、ブライス・ダラス・ハワード、ムーン・ブラッドグッド、コモン、ヘレナ・ボナム=カーター、ローランド・キッキンガー、他
データ:2009年/アメリカ/114分 [ワーナー・ブラザーズ、ソニー・ピクチャーズ]
鑑賞方法:MOVIX橋本 (5番シアター)
評価:★★★★☆
[ストーリー]
 “審判の日”から10年後の2018年。人類軍の指導者となり、機械軍と戦うことを幼いころから運命づけられてきたジョン・コナー(クリスチャン・ベイル)。今や30代となった彼は、人類滅亡をもくろむスカイネットの猛攻が開始されようとする中、ついに人類軍のリーダーとして立ち上がることになる。
(シネマトゥデイ)
[インプレッション]
『チャーリーズ・エンジェル』のMcG (マックジー)監督による、『ターミネーター』シリーズ最新作。これまでの作品ではシリーズを通して未来からの使者によるタイムトラベルとパラドックスの概念があったSF作品だが、近作からはずっと語られてきたスカイネットと人類との戦争が描かれている。
つまり、ようやく核戦争後の世界で生き残った人類達のリアルタイムな時間軸になったわけだ。しかし、タイムパラドックスの要素がないわけではなく、自分よりも年下である父親がキーマンだったりと、シリーズの内容を知っているととても楽しめる内容になっていて、それだけでも大作の続編を見ているという高揚感を得られる。
特に注目したいのがスカイネットが送り込む様々なタイプのターミネーターとの戦い。科学が発達した未来世界だが、すでに荒廃している世界では機械との戦力差は圧倒的でやはり追われる側になる主人公たち。しかし、この構図こそターミネーターである。
驚くくらいめまぐるしい戦闘シーンもとても分かりやすく、迫力あるバトルシーンの連続には思わず息を呑んでしまい全然飽きることなく見ることが出来た。
ストーリーもとてもよく練られていて、うまく複線を消化しつつラストへと持って行くので、展開がとてもキレイ。細かいところでちゃんと整合性が整えられていて、うなってしまう。
今までの作品と比べると荒廃した世界で華やかさやインパクトがなく一見地味と言われるかもしれないが、ファンにもきちんと意識した演出が所々見受けられるところにもニヤリとしてしまった。台詞にもこだわっているのがよく分かる。
今までのようなバリバリのSFではないが、十分にシリーズの遺伝子を感じられる出来だったと思う。少なくとも『ターミネーター3』よりは面白いと言い切れる出来だろう。映画館で観に来て良かった。
インタビューでもさんざん言われていたが、この監督はこのシリーズを全く再構築しようとしているわけではないということがよく分かった。作品への愛を感じる作りに安心と次回作の期待が高まる完成度でした。

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