ASU

レビュー
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オモテ
ウラ
KENプロデュース vol.5
『ASU』
[Cast]
坂井虎徹、加藤沙耶香
宮川智之、古崎瞳、多賀啓史、喜多路
浅田育輝、太田直人、沖野晃司、かじこ、加納健詞、神谷れい子、斉藤賢、倭文俊、瀬良浩介、瀧田蘭丸、鶴見直斗、藤堂瞬、時田真之、中野雅之、橋本深猫、林田栄信、フクダケンジ、松田麗、松田陽平、松菜美樹、安岡和弘、吉田将基、芳月実桜
稲葉晴飛、内山裕和、萩原利久、冷牟田七海
[Staff]
作・演出:加納健詞
演出補:瀧田蘭丸
舞台監督:酒井詠理佳
照明:村山寛和 (マーキュリー)
音響:田上篤志 (atSound)
音楽:金藏直樹 (Eternal Music)
殺陣指導:黒井龍之介 (B-Feeling)
振り付け:長沼海
宣伝美術:鶴見直斗
制作:田中雅登
制作補佐:諸田奈美
プロデューサー:網飛鳥
企画・製作:KENプロデュース
[Time table] 青字=観にいった回
5月22日(金) 19:00 ※追加公演
5月23日(土) 15:00/19:00
5月24日(日) 13:00/17:00
 [上映時間:約140分]
[Ticket]
前売:3,000円
当日:3,500円
(全席自由)
[Place]
コア・いけぶくろ (旧 豊島区民センター)
(→JR山手線池袋駅東口下車 徒歩約5分
[劇団 公式サイト]
KENプロデュース (ケンプロデュース)
http://kenproduce.net/
[ストーリー]
絵本作家を目指している楠木(くすのき)はフリーターだ。
普段は漫画喫茶で寝泊りをしている、いわゆるネット難民だ。
内向的な性格からか、アルバイト仲間からはグズの木と呼ばれ、友達と呼べる人間もいなかった。
一方、はるか銀河系の彼方、漆黒の宇宙空間をとある宇宙船が走っていた。
その船の名はND640号。
囚人移送用の宇宙船で、船には10名程度の囚人が乗っていた。
その中の一人の男が”ASU”であった。
ND-640号は単なる移送中ではなく、仮釈放の囚人を乗せて地球に向かっている最中であった。
しかし、その最中に事件が発生。
謎の宇宙船にその船は攻撃されるのであった。
金目の物が積んであるはずもないその船がなぜ襲われるのか?
そんな中、突然、現代日本に住んでいる楠木が宇宙船に現れた。
なぜ楠木は宇宙船に現れたのか、それは本人にも全く理解できない出来事であった。
そこで、楠木はASU達と出会う。
ASUは囚人とは思えないほとやさしく誠実な男であった。
他の囚人達も、凶悪な犯罪者にはおよそ見えない人々であった。
やがて宇宙船を襲撃した謎の集団は、船内に潜入してくる。
楠木は理解できないまま、囚人達と協力して集団と戦う事になるのだった。
そして、楠木は、思い出す。
この船は、自分が子供の頃に描いた事のある船だと。
これは、夢なのか?
一体ここはどこなのか?
謎の集団の目的は何なのか?
ASU達の運命は!?
漫画喫茶と宇宙船
時代も場所も、何もかもが違うこの二つの空間が一つにつながる時、時空も想いも越えた物語が今始まる・・
KENプロデュースが贈る、渾身のSFファンタジー。
それは子供だましのパラレルワールドではなく、あなたのすぐ隣で起こっている事件なのかもしれない・・

(チラシから引用)
[インプレッション]
キャストの人数も多く、あらすじを読むとなにやら壮大なSFファンタジーなんですが、実際はきちんと筋立てられたドラマです。
軸として見せたい内容はしっかりと伝わってきたし、しっかりとシーンを締められるキャストだったので、見やすく流れはわかりやすく理解できた。2時間20分が少し長めに感じたが飽きずに観れたのはそのせいだろう。
というのも、暗転によるシーン転換が多いのでところどころ集中が切れてしまうのと、あまり”宇宙”という設定を活かせていなかったような部分が見受けられるので、もう少しシェイプできたような気もしてしまう。
客として見ていて全体に漂っていたのが”理解”をしようとする思考で、のめり込んで観るのではなく理解しようと一生懸命観ようとしてしまうので、どうも集中できない。
そもそも後半の各キャラクターの設定はやや強引な感じがしてしまい、丁寧に一人ずつ説明する必要があったのかもう少し比重のかけ方をどこかに集中させられればもっと感情移入して見れたと思う。
役者の見せ方は面白く、焦点がぼやけていても軸がしっかりとあって進んでいるので登場人物が多くてもあまり気にならなかった。
ただ、悪くいってしまうと一部のメインを除いては気にならないような役回りのままいなくなってしまうので、気にならなかったという見方もできてしまう。もったいないというか、そんなに贅沢な使い方は、ちょっと驚いてしまう。ある種、”誰がいなくなるかわからない”ような先の読めない展開を楽しませるサスペンスでもないのに。
というよりも、見ていてジャンルが限定できないので、あくまでSFファンタジーと銘打っているのだが、SFである必要はなかったし、スペース・オペラでもディストピア (近未来)系でもなく、かっこいいアクションはあるがそれがウリでもない。
基本的に軸というか、落ちは最初から決めていたけども、他のやりたい事を全部詰め込んだらこうなってしまったような、なんともアンバランスな感じの作品でした。そこを楽しむ作品ならば、もっとアクションだらけだったり、ミュージカルのように歌ったり踊ったりしてもよかったくらいで、もしくはキャストはそのままで本筋のみに絞ったとてもシリアスなドラマのみが見てみたい。
評価:★★★☆☆

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