デイドリーム・テクノデーテ -藍沢幻想夢奇譚-

レビュー
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ウラ
MFビレッジ 公演
『デイドリーム・テクノデーテ -藍沢幻想夢奇譚-』
[Cast]
秋山由奈、加藤琢朗、草野智之、鈴木雅康、村尾敦史、村口雅俊、山田華子
[Staff]
作:村口雅俊
演出:草野智之
舞台監督:猪俣優介
照明:栗山ゆき
照明オペ:足立幸子
音響:日野 大 (凸劇自由時間)
衣裳:山田華子
衣装協力:STUDIO ZaSSo
制作:西川祥恵
[Time table] 青字=観にいった回
12月12日(金) 19:30
12月13日(土) 14:00/19:30
12月14日(日) 14:00/18:30
 [上映時間:約100分]
[Ticket]
前売/当日:2,000円
中学生:1,000円
(全席自由)
[Place]
東松原ブローダーハウス
(→東松原駅 徒歩2分)
[劇団 公式サイト]
MFビレッジ (現在休止中かも)
http://www.geocities.jp/norapon0624/
MFビレッジ期間限定ブログ (公演情報など)
http://mfv2008.blog49.fc2.com/
[ストーリー]
事故の後遺症で睡眠障害に陥ってしまった青年藍沢夢人。彼が見るのは果たして夢か現か。
その最果てで彼の見るものは・・・。

MFビレッジ久々復活完全新作!!
(チラシから引用)
[インプレッション]
ある事故がきっかけで睡眠障害に陥ってしまった男の話。夢と現実の世界を行き来する展開と根本にあるなぞの解明をめぐるという見せ方でした。
話の設定自体は嫌いじゃないけど、どうしたものかテンポが悪く感じる。
何を見せたいのをはっきりと打ち出すわけでもなく、客は何が起こっているのかを淡々と覗いていくような感覚が終始続くのでとてももどかしい。目の前で展開している話にどうも距離を感じてしまう。
それが狙いだったのなら納得だが (確かにそういう話ではある)、途中いきなりポップな展開になったりと姿勢がわからずに戸惑ってしまうことも多々。
場面展開などの工夫でうまくテンポを出してはいるが、終始漂うこの根本的な問題のせいでうまく感情移入が図れずに進んでいくのがちょっと残念。設定を生かせば、とてもうまくどんでん返しを見せられるはずなのに、なんとなく予想できてしまっていたのか、終盤の展開も驚きが少なかった気がする。というか大して大きな問題に見えてこないのは誰視点で語ればいいのかを明確に請求していないからだと思う。
まぁ、基本的に考えて感情移入するのは主人公しかいないんだが、キャラクターの性格なのか、話の内容からか、どこか引いて見えてしまい届かない。しかし、それは何を考えているのかわからないキャラクターたちの中に紛れてしまうからで、ただのパワーバランスの問題かも。
音楽の聞かせ方や、使いどころはうまいと思う。これで持つ部分が多々あった気がする。
全体的にまとまっているのに、何か違和感を覚えてしまう作品。それが狙いとも取れかねない内容だが、個人的には純粋にもっとカタルシスを感じる部分がほしかった。
「これはね、そういう娯楽作品じゃないんだよ」と言われてしまったらそれまでだけど。
評価:★★☆☆☆

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