宅間 (おにぎりMAN)

by axe | 2006年10月23日(月) 13:30

おいしい役おいしい役と日記でさんざん言ってきたんですが、宅間は”ヲタク”いわゆる”Aボーイ”の役でした。もちろんヲタクの役は初めて。もともと、印象的に少年、弟などさわやかな役を当てられることが多いので、今回の役はある意味とても嬉しかったです。今年は「いろいろな役をやりたい」と決めていて、どうしょうもない嫌な奴や、ぶっ飛んでいる人物など、自分をどんどん崩せるような役を望んでいたんです。が、脚本・演出家はできるだけそのまま舞台に出て台詞をしゃべれるように役を書いているようで、こんな役を当てられる理由はいろいろあるんでしょうが、とにかくいい機会に恵まれました。
時間的な問題も今回は多分にあり、なんせ前回『空-SORA-2006』の本番から14日間で本番という強行スケジュール。しかし、この共演者と一緒に舞台に立ちたかったという気持ちは強く、結果的には自分から望んだ舞台でした。台本をもらってみるとやはりというか考慮してくれたらしく物量は多くはなかったけれども、自分が思っていたよりもかなりおいしい役でした。しかもシメの台詞までいただいて・・・。
稽古に参加してからは2週間で仕上げなくてはいけないというプレッシャーと、今までのみんなとの差をつめることに集中してました。いやーホント、焦るよーアレは。途中参加の辛さがよくわかった。みんなとのモチベーションの差が一番怖い。
役作りの過程で、演出から初めにもらった言葉は「リアルに」。いきなり立ち稽古だったんで、少しオーバー目におやったんですよね、というかコントに出てくるヲタクみたいな感じですね。でもそういったダメをもらってからはとことんリアルに、200人見ていて7人が気づけばいいやという動作や挙動を入れていきました。幸い新宿から稽古場両国までの間にAボーイの聖地、秋葉原があったんでそこを通過する際乗り込んでくる乗客をよーく観察することができました。ほんとに絵に描いたような行動するんですね、彼ら。もともと癖を観察するのが好きなので、かなりの情報が得られました。
リアルにやる際に気をつけたことは、”距離”。彼らは独自の距離を持っていて、それ以上は誰も入れないし自分からは行こうとはしないんですよね。そのかいあってか、稽古では「それ以上やると引かれて笑えない」まで言われることができたので、これでどちらにも振り切れたかな、と。こういった突拍子もないキャラの場合は、やりすぎまでやって抑えていくのが一番手っ取り早い。残り一週間は見易さや、面白い動作をだんだんと絞っていき役を固めていきました。この劇団はとてもスケジュール管理がしっかりしていて、一週間前からはずっと通し稽古のみで、絶対的な練習量のなさから来る不安はこの通しでカバーできました。
良かったのは本番でお客さんの反応が良かったこと。もちろん絶対に笑いが起きるようなおいしい役なんだけど、初日なんかは本番中にお客さんに「いや~」とまで言わせることができました。ある意味、勝ちですよこれは。
あ、あと本番後の客出しでは、「握手してください」と話しかけてくれる方がけっこういたこと。そっち系っぽいの方からもよく見ていますねといって頂いて、なんていうかもうありがとうございますとしかいえなかったんですが、みんな必ず「地なんですか?」と聞いてきます。ボクが素でもヲタクなのかがよっぽど気になるんですね。はっきり言ってそんな気がないわけでもないし否定する気もないので「ああ、はいどうなんでしょうね~」と答えてましたが、どこまで通じているだろうか。
ちなみに「おにぎりMAN」とは宅間が劇中で名乗る名前です。というかこの名前しか言ってないのでお客さんには完全に「おにぎりマン」で定着していますね。「おのぎり」はひらがな、「マン」は英数大文字でM・A・Nです・・・。
お客さんの中にはこのブログを見ていた人もいて、嬉しかったです。しかし、普通の人から見るとこんなことやってる時点で「ヲタク」だというやや偏見気味な方もいるんですが、デジタル系の物や話題は好きなので劇団内ではしっかり「チョイヲタ」の地位を確立しました。そのおかげで今回の舞台のDVDを複製する係に抜擢されたり。まぁ、他でもそんなようなことやってますけど、そんな役回りが多いデジタル担当のボク。決して損な役回りとは思ってません好きでやってますのであしからず。
今回初めてDVDビデオのコピーというスキルを身につけました。興味はあったんですが今まで手を出したことのない分野だったので、ちょっと不安で引き受けましたが、やってみるとけっこう簡単でしたね。いわゆる食わず嫌い。この調子で次は”ビデオ編集”に手を出してみたいなぁと企んでおります。
【まとめ】
笑う女。笑われる男7 「笹木さんちの3つのこだわり」 – 2006年09月22日(金)
仕込み – 2006年10月02日(月)
初日 – 2006年10月03日(火)
2日目 – 2006年10月04日(水)
3日目 – 2006年10月05日(木)
4日目 – 2006年10月06日(金)
5日目 – 2006年10月07日(土)
楽日 – 2006年10月08日(日)
【おまけ】

舞台セット
今回のセット。かなり大掛かりで、自転車も通ります。店内はものすごくリアル。もちろん裏はパネルなんですが、仕込みで作り上げられていく様を見ると、職人芸だなぁと感じます。汚しとかは質感まで表現していて現実感がありすぎるくらいです。

少しイメージが違います

ぱんぽろぺろりーん!
ヲタクのビジュアルを試行錯誤している過程です (左写真)。100円均一のメガネはいくつか買いました。写真のメガネは老眼鏡でレンズを外してます。本番では使いませんでしたが。
で、本番はこんなことやってました (右写真)。劇中に実際デジカメを撮るシーン。ちゃんとフラッシュたいて写してたんですね。だからこれと同じ構図の写真がゲネ合わせて9枚あります。同じく劇中で書いてもらうサイン色紙も。「ぱんぽろぺろりーん!!」と発してます。

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